素晴らしい秋晴れの日は何処かに出かけたくなってソワソワしますが、こんな天気の日は暖かい家にこもって
仕事をしようという気になるので、今の私にはむしろ好都合かも知れません。
きょうはオールドバカラの重要なパートのひとつである型物の代表的なパターンについて、書いてみたいと思います。
型ガラスの技法はアメリカが先だったようですが、フランスには1825年頃に伝わり、バカラでも1830年代には既に様々な型による製品が作られていたようです。吹く工程が省かれて大量生産が可能になり、クリスタル製品の普及化が一気に進みました。
現在まで続いている型パターンも何種類かありますが、19世紀後半から20世紀初頭にかけてバカラでは実に多種多様な型製品が展開されました。気に入ったパターンの型製品だけコレクションしても楽しいですし、実際コレクターも多いようです。
因みに型物にBACCARATのロゴが入るようになったのは1870年代後半ですし、フラコンやキャラフなど吹き併用の型物にはマークが入りませんので、ノーマークの型製品も少なくありません。
アンティック姉妹社のバカラ製品にも型物が多数ございます。こちらからご参照ください。
下の画像(クリックすると大きく見られます)の説明は主にパターンネームです。
1893年版バカラ型物カタログ(ベルギーの出版社より出版された復刻版) |
Moulure Russeムリュール・リュス パターン名無しのギャルドナップ |
Rosaces multiplesロザース・ミュルティプル Bambous torsバンブー・トール |
Diamants pierreriesディアモン・ピエールリー Diamants biseauxディアモン・ビゾー |
上 Cotes alternees depoliesコート・アルテルネ・デポリー 下 Diamants carresディアモン・キャレ |
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