2016年1月3日日曜日

2016年元旦の朝の食卓 猿のカード色々(おまけ)

きょうは1月2日。改めまして、謹賀新年でございます。読者の皆様のご多幸とご健康をお祈りいたします。
今年もCafé 姉妹社およびAntique 姉妹社をお見捨てなきよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

この絵はシャンティイー城の中のLa Petite Singerieと呼ばれる1室丸ごと猿をテーマにした絵画で装飾された部屋の壁のパネルの部分。(因みにLa Grande Singerieと呼ばれるもっと大きな猿絵部屋もある)
1737年にクリストフ・ユエという画家によって描かれたものだが、長い間アントワーヌ・ヴァトーの作品と見做されていたそうだ。
わたしが勝手に額縁で四角く囲ったけれど本当はもっと細長い絵でルイ15世風な金の縁取りがある。

上のと同じシリーズでこんな可愛いのもある。最初こちらを年賀状用に作りかけたが途中で放棄。

こちらは昔のクリスマスカード。手が人間の手って、どうなんだろう?猫ならぬ猿被った人間?

こんなのも見つけた。とても古い絵で骨董屋っぽくていいかなとも思ったけれど猿がコワいし、シュールなので没。

これも洒落ているけれど、シッポがちょっとねぇ…

猿の絵はこれぐらいにしておいて、いよいよお待ちかね元旦の朝の食卓2016年版でございます。
去年のお正月のブログを読み返したら、なんと私ともあろうものが元日はダウンしていて、食卓の写真どころではなかったのですね。
今年はパリの日本レストラン製お節を買おうかという話も出たのですが、高いのでやめて家でナンチャッテお節を準備しました。

主役はなんといっても日本のお客様方から頂いたお酒。

盛り付けのレイアウトが垢ぬけない家庭版お節。自慢は古バカラの器。
ブルターニュから取り寄せた鮑のお造りがコリコリして海の香りがいっぱいで最高!
色が悪いけれど美味しくできた栗きんとん(サツマイモ入り)、田造り、数の子が私の作品。
黒豆、紅白蒲鉾、キャヴィア以外はOの作品。お箸は津軽塗、箸置きはVal St-Lambert。

どれも美味しく食べられました。何もかも日本酒にピッタリというか、他の飲物には合いにくい物ばかりですね、お正月の食べ物は。
『美味しんぼ』じゃないけれど、よくぞ日本人に生まれけり、と実感したお節ブランチでした。

2016年1月2日土曜日

NOËL @ HONFLEUR オンフルールでノエル -ホテル編-

あけましておめでとうございます。
今年こそ、どうか良い年でありますようにと切に願う2016年の元旦です。

去年のノエルの話が終わらないうちに、年が明けてしまいました。相変わらず愚図な私です。
愚図な上にそそっかしく、新年早々大失敗をやらかして元日の朝から少々落ち込んでおります。
おまけに年の暮れからの心配事も持ち越していて気が晴れず、雨まではいきませんが曇っており、きょうの空模様といっしょです。
とはいうものの、2時間ぐらいかけて元旦のお節ブランチはしっかりいただきました。
この食い意地だけは何物にも妨げられないのですね、我ながら感心します。
この件の詳細は次回のブログにリポートすることにして、とにかくノエルの報告を終わらせましょう。

ホテルの庭は小さいながらもとても良く造園され、管理されていて美しい。
レンガ色の建物がレストランのある母屋。

右側の馬小屋風の建物の2階に私達のスイートがある。

Auberge de la Source(泉のオーベルジュ)というホテルだけに、澄んだきれいな水が湧く池があり、
鱒がたくさん泳いでいる。鱒を観察中のベティー。

母屋のサロンでシャンパンとお菓子が出された後、お部屋に案内された。
予想より広く、三方に窓がたくさんあり、山小屋風な作りがいい感じ。

子供部屋(小サロン)と寝室の間にバスルームやトイレがある。

BBの部屋にも2方に窓があり、それぞれ額入りの絵のような眺め。
いつもの持参の毛布でベッドを作ってあげるのを待ちかねて載り、すぐにお昼寝を決め込む。

控えめにノエルの装飾をしたレストランのエントランス。趣味が良い。

特に飾りの無いシンプルなダイニングルーム。大きな暖炉に火が燃えていて暖かい。
綺麗なリボンを巻かれた本日のメニュー。とりあえずシャンパンで乾杯する。

カキとクレソンのウォッカ風味ジュレー寄せ、葱とリンゴ添え。感心しない。
マクヴァン風味の鴨のフォアグラ、イチジクのジャムとクルミ添え。きついけど美味。

帆立の串焼き、葡萄、ゴマ、パイナップル、ヤギのチーズ、ゴボウのチップス添え。
箸休め。リンゴとライムのソルベ、パッション、マンダリン、カルヴァドスのジュレー添え。

地鶏のファルシ、セップ茸、鴨のベーコンなどが詰めてある。モルトーソーセージとトリュフオイルのソース。
この後焼いたキャマンベールのサラダ添え(イケてました)が出たが写真撮り忘れ。
デザートはアントルメ風ビュッシュ、ニュテラのアイスクリーム添え。ビュッシュはこってり過ぎて無理。

照明のせいでお料理の色が良く撮れてませんが、いずれにしてもあまり美しくも美味しくもありませんでした。
コテコテのノエル料理ではなかったけれどやはり重く、食材に凝ったわりには効果が無く、野暮ったいメニューでした。
お値段から推し量ってさほど期待もしていなかったので頭に来るほどガッカリもしませんでしたが、この値段でもしかして美味しかったらめっけ物、と卑しくも思ったのはハズレました。

朝食は8時30分からなんて遅いねと言いながら5分前に行ってみると、一番乗りでまだ準備中だった。
私達は早く引き上げたけれど、皆さん遅くまでやってたようだ。昨夜人がたくさんいて撮れなかったダイニングの写真を撮る。

同じダイニングにビュッフェの用意がしてあり、網のクロッシュがかかったハム類、チーズ類は頗る上等。
焼きたてのパンが数種、クロワッサン類、卵、出来立てのバター、自家製ジャムや果物のコンポート、
しぼり立てのジュース等々全て上質で美味しい物でした。
昨夜のディナーより断然美味しく上等な朝食でこのホテルのポイントはグンとUPしたのでした。
美しい環境、シャビーシックなお部屋、サーヴィスも悪くなかったし、安いし、また行ってもいいかなという所でした。
25日の朝はラリックが内装したシャペル(80kmぐらい先)に行きたかったのだけれど、
午前中はミサがあるので見学できないとのことで諦め、近くのTrouville、Deauvilleに寄り道することに。
Trouvilleの港の魚貝屋でウニ、ラングスティーヌ、帆立貝などを買い、Deauvilleの街を少し散歩してから帰宅。
出かける直前にBBの病気が発覚したことで気分が重かったわりには、まあまあのノエルでした。

ドーヴィル側からドック越しに見たトゥルヴィルの街。

ドーヴィルのカジノ(左)と有名なノルマンディ・ホテルの一部(右)。

カジノの傍の高級ブティック街。ノエルで閉まっているし(開いていても入らないけど)、
雨も本格的に降り出したので早々に引き上げる。ドーヴィルはやっぱりお洒落な街だ。

Auberge de la SourceのHPはこちらから。