2021年9月26日日曜日

Monlivaultのホテル・レストラン『La Maison d’à Côté』にて

シャルトルの業者市、シャトゥの大骨董市と宝探しに忙しくしていて中断していた夏休みの絵日記の続きです。

4泊5日滞在したノワールムティエ島に別れを告げ、ロワール河畔のBLOISに向かいました。
ブロワは、昔々母と伯母が来仏した際、ロワールの古城めぐりをした時に駆け足でお城を訪れて以来で、街を歩いた(ほんの少しだけ)のは初めてでした。

お昼をするのが目的で寄っただけのブロワの街。

今回の『夏の終わりのプチ・ヴァカンス』の締めは、ブロワとシャンボールの間にあるモンリヴォーという村の2★レストラン(ホテル付)でのお泊りディナーというイヴェントだったのです。

ラ・メゾン・ダ⁼コテ(隣の家という屋号。因みにビストロ・ダ⁼コテという姉妹店も隣の隣にある。)の外観

私達の泊まった部屋。(写真はホテルのサイトから拝借)

上に同じく。カッコいいだけで超使い難いバスルーム。

レストランのメインダイニング。(写真はやはり借り物)

アペリティフのおつまみ

アミューズ3種

ブロシェ(川カマス)エストラゴン風味のマヨネーズ添え
(シェフが子供の頃よく食べた料理とのこと)

サンドル(川スズキ?)のコンフィ

庭のトマト、タルト風

デザート(だと思う…)

これもデザート(の筈。全然記憶に無い…)

フォアグラもパンタード(ホロホロ鳥)も出た筈ですが、写真を撮り忘れたみたいです。
とにかく時間のかかるディナーで、Oなど途中で居眠りしていたし、400㎞近く運転してきた私も疲れました。
まず、オーダーはシェフが独りで全てのテーブルを回って取るのですが、まるでスターが舞台から客席に下りてきて客に愛想をふりまくような感じで、お客は嬉しそうにシェフとお話するものだから、なかなか番が回って来ません。
そして一皿ごとにトックを被った料理人(4人)自らサーヴィスし、料理の説明を詳しくしてくれるのです。
私達はフムフムと聴いてMerci!で終わりますが、フランス人は長々と会話します。
こんな具合ですから時間がかかること、3時間以上座りっぱなしを強いられ、飽きてしまいました。
親切で一生懸命なのは分かるけれど、能書きが多過ぎてかえってお料理を素直に楽しめないし、インターバルがあき過ぎるのはちょっとストレスでした。

ホテルは3★なのに4★並みの設備と、2★並みの値段でなかなか良かったです。
レトロとモダン折衷の広くて素敵なバスルームには閉口しましたが…。
(バスタブは溺れそうなほど大き過ぎ、シャワーや蛇口などの器具がカッコだけでメチャメチャ使い難く床が水浸しになった)

最終日、帰宅の途に就く前に立ち寄ったシャンボール城。

やはり圧倒的に見応えのある威容に感動!フランス一大きなシャトーなのでは?
ここもブロワと同じく、母と伯母のお供で来た時以来でしたが、小雨が降っていたけれど寄って本当に良かったと思いました。
シャンボールのビスケット(どれも美味しかった)や地元のワインやジャムなどをお土産(自家用)に買って、一路我家へと向かったのでした。


2021年9月17日金曜日

サーブル・ドロンヌの動物園

 ノワールムティエ島から80Kmほど南の海辺の町Les Sables-d'Olonneまで暇つぶしに行ってみることにしました。
海沿いの道と思いきや海は全然見えない退屈な田舎道を1時間半ほど走り、ようやく着いたのですが、有名な海浜観光地で賑やかな所の筈なのに、それらしい場所に何故かちっとも行き着けません。
グルグル回った挙句、海辺や街をぶらつくのは諦めて、途中で看板を見かけた動物園に行くことになりました。
こじんまりとした動物園で、見物客もさほど多くなかったし、動物たちも檻の中に閉じ込められてはおらず、割に自然な環境で、全体に庭園のような雰囲気が好もしかったです。
お昼寝中や巣ごもり中の動物もいて全員見てはいないし(ライオンが見られなかったのは特に残念)、うまく撮影できていなかったのもあるので、写真はごく一部ですがご覧ください。

おかしな顔をした猿たち

池に面した広い場所にラマ属や駝鳥やカピバラがいた。お昼寝中の綺麗な豹。

ミーアキャットたち

可愛いケープペンギン(足黒ペンギン)たち

ホントに首が長く、脚が細いキリンさんたち。大きくて綺麗な目をしてる。

ノイローゼ気味なのかこの枝の上を行きつ戻りつしていたレッサーパンダ
忙しく動いていてやっと撮れたブッシュドッグ

トキ科の大きな鳥が各種いた。右は紅ヘラサギ。口がシャモジのよう。


2021年9月15日水曜日

ノワールムティエ島にて

夏休み初日、ナントに寄ってしっかりランチをしたためた私達は、いざノワールムティエへ、と重いお腹を抱えながら気合を入れて向かいました。
田舎道をまだかまだか?と焦れるO(夫)を煩がりながら走ること約1時間半、ようやく島に着きました。

*以下の画像は自分で撮った写真と借り物(無断ですが)が混ざっております。

全長約18㎞、面積49㎞²、人口約9500人のNoirmoutier島。本土とは583mの橋でつながっている。
橋が架かる1971年以前は干潮時だけ渡れる約4㎞の海の中の道(現存)だけでつながっていたらしい。
私達のホテルは右上(北東部の海岸)の黒っぽい森の中。
ー写真は勿論借り物です。ー

ホテル Les Prateaux はBois de la chaizeという海辺の森の古い別荘地にあり、広い庭を囲むバンガロー風な客室が
3棟ある。上の写真の建物が母屋でレセプション、サロン、レストランが入っている。
写真(ホテルのサイトから拝借)は古いようで、今は通路の植木が育って客室専用テラスの目隠しになっている。

斜面になっている庭の奥の客室棟。裏は森で、森の向こうは海。

左はダイニング前のテラス。ここでアペリティフやお茶をしたりする。
右は私達の客室棟。端の2階は私達の寝室で、居間やバスルームは木立に隠れている次の部屋。
部屋の写真を撮らなかったけれど、専用のテラスが付いており、インテリアも趣味が良く設備も整っていて快適なデュプレックス・スイートだった。難をいえばバスタブがバスルームに無く寝室の床に埋め込まれていたこと。
とても使う気になれず専らシャワー室を利用したが、シャンプー類は香りの良いClarinsで良かった。

この地方のワイン、名前とラベルが面白い。中庭に面したダイニング、窓際の真ん中の席が私達の常席。

庭の奥の裏口から出て松や楢の森を抜けると崖下に海。ホテルのワンちゃん、大きなゴールデンのカップル。
SPA(動物保護団体)の保護犬だったのをオーナー夫妻が2年前に引き取り、とても可愛がっている。

朝の散歩の時に。

同じく、朝の散歩の時に。
小さなビーチや森や1900年頃の素敵な館が点在する並木道など、毎朝気持ち良く散歩できた。

翌日は島の中心部にある水族館へ行ってみました。
途中、骨董屋が開いていたので寄ってみたらラリックのお皿が見つかり、ラッキー!
いい感じの商店街も見つけ、さすがに(海だけに)何軒もある魚屋を覗いたりして楽しみました。
今回の旅行中なぜか私は写真撮影に不熱心で、帰宅後にもっと写真撮って来るんだった~と後悔しております。
小さな水族館に意外に客が多かったせいもあり、全く写真を撮らなかったので水族館のサイトから拝借した動画を貼り付けます。


泳がない、日光浴もしない、釣りもしない、サイクリングもしない(しようとしたのですが、ホテルで自転車を借りて何十年ぶりに乗った途端に私は転倒し、ケガをしてギブアップ。乗れる筈だったのに…、なんで?)私達は島でやることが無く、時間を持て余し気味でした。
あまり見所も無い島内で一応見学スポットになっているシャトーに行ってみました。

とにかくお天気は滞在中ずっと素晴らしかった。城壁と隣の聖フィリベール協会。

12世紀末に建てられたというシャトー。中はミュゼになっている。

ミュゼには特に興味をそそられる物は無かった。左の絵はおそらく地元の画家の作品だったと思うが綺麗だった。右は屋上からの眺め。

同じく屋上からの眺め。遠くに見える陸地はブルターニュの南海岸(多分)。
この島のいたるところにある塩田。ノワールムティエの塩は有名だ。

島内の画像は以上ですが、牡蠣小屋のある小さな港に牡蠣を食べに行ったり(埃っぽくて食べたい雰囲気ではなかったので結局食べなかったけれど)、きれいな市場で塩や鰻他の燻製を仕入れたり、島の北西端にあるエルボディエールという港町に行ってみたりもしました。
実はノワールムティエを滞在先に選んだ理由はエルボディエールにある2★レストラン La Marineだったのですが、6週間ほど前で既に予約が取れず、ウェイティングリストにも入れてもらっていたけれど結局ダメだったのです。
高を括って先にホテルを予約してしまったので、ま、いいかという感じで決めたのでした。
La Marineは残念だったけれど、ホテルの辺りの海辺の避暑地という雰囲気がとても気に入ったし、私としてはノワールムティエ悪くなかった、という感想です。
Oは、『もう二度と来ない』(大げさに決めつけるのが癖なのです)などと断言しておりましたが。

2021年9月12日日曜日

Nantesの1★レストラン 『L'Atlantide 1874』で昼食を

なんと、お正月以来の超お久しぶりのブログです!ご無沙汰最長記録を更新してしまいました。

この沈黙期間中、言い訳になるような事柄は特に無かったのですが…。
準備中の案件(ラリック関連)はあるのですが、それも中断したままで、一体何をしていたのでしょうか?
怠け癖を反省しつつ、この新学期から心を入れ替えて復帰いたします。
まずはボチボチと最近のイヴェントから。

8月25日から30日まで恒例の『夏の終わりのプチ・ヴァカンス』旅行をしました。
去年はブルゴーニュのグルメツアー(★付きレストラン4軒回った)だったけれど、今年はペイ・ド・ラ・ロワール地方のヴァンデ県に属する大西洋の島、ノワールムティエでのんびりしました。
もっとも行きと帰りに1軒ずつ★付きレストランに寄り道しましたが…。

では、簡単な夏休みの絵日記を始めましょう。
まずは初日、自宅から385Km約3時間半走り、島の手前約80Kmほどのナントで途中下車し、レストランL'Atlantide 1874 - Maison GUEHOでランチをしました。

ロワール河畔からこの坂道を上り切った高台にホテル・レストランMaison Gueho(シェフの名前)の館がある。

感じの良いレセプションの女性に迎えられ、メインダイニングに案内される。
パノラマ~!ロワール河を見下ろす窓際の良い席(真ん中のテーブル)が用意されていた。
(他の客に悪いので食堂内は撮影できず上の写真は借り物。空はもっと青かったけれど大体こんな感じ)

この前に小洒落たおつまみ各種が出たのだけれど、写真撮り忘れた。
左はアミューズ。皮を剥いてブイヨンを浸み込ませた小ぶりなトマトに透明なジュレが被せられていて、
綺麗で頗る美味。パルメザンと何かのカリカリ添え。お品書き貰ってくるんだった…。
右はラングスティーヌとアヴォカド他のサラダ風な前菜。
美味しかったけれどラングスティーヌが野菜に隠れて見えないほど小さかったのがちょっと残念。

ランチ・メニューには入っていない追加でオーダーしたこの店の名物料理(1皿を二人分にしてくれた)
ロワールの鰻の蜂蜜醤油の照り焼き、椎茸と細ネギ添え。左は付録の鰻の点心(水餃子風)。
これが食べたくて来たのだけれど、ちょっと期待外れ。蒲焼を意識したようだけれど…。
(うっかり撮影前に食べ始めてしまったので写真が汚い。)

左はメインの魚料理。Lieu  Jaune(鱈の一種)のイケジメ、椎茸やネギ、ムール貝など添え。
右はデザート。赤と黒の果物とカリカリのプラリネの冷たいパフェ。

左は帰り際に店の中から撮ったお庭。手前のガラス張りの池に錦鯉が泳いでいた。
右は、隣のジュール・ヴェルヌのミュゼ。時間が有ったら観たかったけれど…。
手前の白い像は聖アンナ(後で調べた。聖マリアの母でブルターニュの守護聖人)。
正面の階段が下の河岸通りまで続いているようだ。

前日まで全国的に天気が悪かったのが、この日から全国的に俄然ピッカピカの良いお天気になり、正にちょうど良い時を選んだことを喜ぶことしきりでした。
ナントは前にも少しだけ寄り道した事があった町だけれど、まだ見所がたくさん有りそうなので、また来てもいいかな、と思いました。
レストランも素敵で感じが良かったし、ランチメニューだったけれどお料理も悪くなかったし、サンセールの白ワインも美味しかったし、まずまずのスタートでした。