2012年12月31日月曜日

NOEL @ BAGNOLES バニョルでノエル その3

昨日から胃腸の具合が悪く、とても食事のリポートなんて出来る状態ではなかったのでノエルの食事編が遅れてしまいました。
やはり、食べ過ぎ飲み過ぎに疲れも出たのか、夫もBETTYも調子が悪く、変わらず食欲旺盛で元気なのはBOKUだけです。
それでも昨夜からほぼ絶食していたので、料理の写真をいじっていたら流石にお腹が空いてきました。
Manoir du Lysは、ミシュランの1★を長年保持してきたレストランとして名が通っていて、私達が行くようになったきっかけも
当然それなのです。シェフはお料理が好きでたまらないといった感じの人で、お料理教室も時々催したり、秋には近くの森でみんなで茸狩りをし、採ってきた茸をシェフの指導で料理したり、茸づくしのディナーを愉しんだりというセット企画も恒例になっていて(一度申し込もうとしたら満席だった)なかなか意欲的です。
ノエルのセットは今度が2度目なのですが、1泊3食付きというもので、イブのディナー、お泊り、25日の朝食と昼食まで付いているので大変です。思えば前回もきつかったのに、つい忘れてまた食い意地を張ってしまいました。

まずはバー・ラウンジでアペリティフ。食卓に直行するのはヤボとされている。

赤、白、金でシックにノエルの装飾がほどこされたれレストラン

左はガチョウのフォアグラ りんごのコンポート添え。凄い量だけど完食。
右は栗のポタージュとエスカルゴの衣揚げ。 

左は天然スズキのロースト、キャヴィア添え。皮がカリッとして大変美味。
右はシャポン(この時期だけ出る去勢鶏)2題 焼き栗添え。半分で降参。
 

左はチーズ キャマンベールのクリーム仕立てミルフイユ風
右はデザート ココナッツの雪玉パッションフルーツのシャーベット入り

25日の昼食時。つかの間の日差しに庭がカーテン越しに透けて見えて綺麗。

上はアミューズ。下は私の前菜、カニのラヴィオリ根菜と柚子添え。


上は夫の前菜、茸入りブッシェ・ア・ラ・レーヌ。
下は二人とも同じメイン、帆立貝のポワレ栗と揚げりんご添え。
 

上はデザートの前菜。下はデザート、4種のシャーベット

これだけ立て続けに食べたら具合が悪くなるのも無理無いですよね。しかもワインも24、25の2日間で3本も空けてるのですから。
我ながら呆れます。これでも25日の朝食は控えてヨーグルトと半熟卵とクロワッサン1個にリンゴジュースと紅茶だけにしたのですよ。
もう当分、フランス料理はパスです、さすがに。
明日は大晦日(日本はもう今日ですね)。ここ何年来、友人夫婦とサン・ジェルマンの蕎麦屋YENで年越し蕎麦他を食べるのが恒例なのですが、二人ともこの調子じゃ行けるかしらん?
ともあれ、みなさま、どうぞ良いお年をお迎えください!

2012年12月28日金曜日

NOEL @ BAGNOLES バニョルでノエル その2

きょうはBAGNOLESの料理旅館"MANOIR du LYS"マノワール・デュ・リス(ユリの館)についてリポートします。
このホテルはBAGNOLESの町から2kmほど森に入った所にあり、母屋は19世紀に建てられた狩りの館だったとのことです。
3ヘクタールの敷地内に良く手入れされたお庭、プール、テニスコート、別館などがあり、周囲は牧場と森に囲まれており、
とても静かで別荘にいるような雰囲気のホテルです。
前に来た時は子供達は未だ居なかったし、長女(チャウチャウ)も亡くなった後で私達だけだったので二度とも本館の小さな部屋に泊まりましたが、今回は子供連れなので別館のスイートを取りました。
別館は普通下が個別駐車場で部屋は2階になっているのですが、犬連れと予告してあったので気を利かしたらしく、
唯一の庭付きの階下の部屋が用意されてました。
とても広くて居心地の良いスイートに大満足でした。ただ、別館は母屋と離れているのでWIFIが繋がらず、持参したパソコンが
使えなかったのがちょっと残念でしたが…。
写真が多すぎるので、お料理のリポートはまた次回にしますね。

ホテルのホームページはこちらからご覧になれます。

森の中に忽然と現れるマノワール。

バー・ラウンジの一画から庭と冠木門と門番小屋が見える。

ノエル用に一時的に改装した本館のインテリア。茸はここのトレードマーク。

ホテル別館のスイート。1戸建てが長屋状に連なっている。

アーモンドグリーンとボルドーでコーディネートされた私達のスイート

子供部屋。アタシ疲れちゃったからお部屋でちょっと休むわ、とBetty。

広々としたバスルーム。奥の右手はオープンな広いシャワースペース。

部屋付きの庭から牧場を望む。庭で遊んだりテラスで寛いだりご満悦のBetty

2012年12月27日木曜日

NOEL @ BAGNOLES バニョルでノエル その1

我家では田舎のホテルでクリスマス・イブを過ごすことが多く、今年はノルマンディー南部(ほぼロワールに近い)のBAGNOLES DE L'ORNEバニョル・ド・ロルヌという町のお気に入り料理旅館でノエルを祝って参りました。
ここは2003年に初めて訪れ、そのおとぎの国かと見紛うような美しい町並みと、美味しくて素敵で高くないMANOIR du LYSマノワール・デュ・リスというホテル・レストランが気に入り、今度が三度目の滞在になります。
寒くないのは良いとしても天気が悪く、イブの日は夕方までは何とか曇り時々晴れ状態を保ったものの夕暮れと共に雨が降り出し、ノエルのイリュミネーションを見に出かける事も叶わず、それだけが心残りでした。
この小さな町は温泉が出るため湯治場兼リゾートとして19世紀末より栄え、1881年には鉄道の駅が出来、その数年後から瀟洒なヴィラ(別荘)が続々と森を拓いて建てられ、おとぎの国が出来上がったというベル・エポックな町なのです。
湯治客やヴァカンス客、別荘族の娯楽施設として湖を中心にカジノや競馬場があり、ちょうどVICHYヴィッシーを小型にしたようなちょっとスノッブで古風な田舎町です。
ホテルや食事のお話はまた次回ということで、きょうはBAGNOLESの町をご紹介しました。

( しつこいようですが、画像をクリックすると大きく見られます。)


左は、軽く生牡蠣とスモークサーモンの昼食を取った町の入口のレストラン

湖を望む丘に建つ名物ヴィラの一軒"CHALET NORMAND"

湖畔のカジノ。中には湖に面したレストランもある。

カジノの対岸には古いリゾートレジデンス。昔はホテルだったかも?

湯治場の公園の一画。奥に見えるのは今はホテルになっている昔のヴィラ

お城のような湯治場。今はシーズンオフで閉まっているようだ。

2012年12月20日木曜日

もうい~くつ寝ると~クリスマス~♪

呑気な私もさすがに師走、なんだか小忙しく、気付いたら1週間もブログを更新しておりませんでした。
昨日は風邪気味の夫を駆り立てて、寒空の下、夕暮れのパリにノエル風景の写真を撮りに行ってきました。
このブログをどれだけの人が読んで下さっているのか分かりませんが、たとえ一人だとしても読者の方とのお約束は守らなくては!
高級宝飾店が軒を並べるヴァンドーム広場も、高級食器ブランド(LALIQUE、ST-LOUIS、CHRISTOFLE、DAUM、HAVILAND、BERNARDAUDなど)が並ぶロワイヤル通りも、今年はノエルの飾りが今一、時間も少し早くて暗さが足りなかったせいもあって
撮った写真があまり綺麗じゃないので割愛します。
老舗デパートのギャラリー・ラファイエットが今のオスマン通り(オペラ・ガルニエの裏)に新店舗を開いてちょうど100周年とのことで、今年のノエルの装飾はいつもにも増して力作だと評判なので行って見ました。時間帯が良くなかったのか、建物全体の外側のイルミネーションはさほどとも思えませんでした。が、中に入ってビックリ!まず入口にシンデレラの馬車が夢のように輝いているではありませんか。なんて可愛らしく、素敵なんでしょう!照明が素晴らしく、色が微妙に変わるのです。やられましたね。
そしてお店の中心へと逸る心を抑えながら進んでゆくと、ワーオ・・・!思わず息を呑みました。SWAROVSKIのクリスタルで飾られた巨大なクリスマスツリー、そしてその上のドームが最も美しい空の色が刻々と変化するように妙なる色調で巧みに照明されているのです。いつまでも見ていたい美しさでした。大勢の人が見上げて写真を撮っていました。
さて、お次はいよいよシャンゼリゼです。まずはコンコルド広場のチュイルリー公園側に大観覧車が設置されていてレトロで綺麗です。シャンゼリゼ通りの入口からロン・ポワンまで長いマルシェ・ド・ノエル(クリスマス市)が出ていて、キラキラと明るくメルヘンチック!平日だというのに結構な人出で賑わっていました。いわゆるパリのお土産物、地方の名産食品、プレゼント用の様々な品、サンタクロースと一緒に古風な橇に乗って写真を撮ってくれる所、などなど、いわゆる縁日みたいな感じ?
ロン・ポワンの近くに車を停めてもらい、私だけ降りてシャンゼリゼ通りの横断歩道の真ん中に行って車に轢かれそうになりながら凱旋門の方に向けて写真を撮りましたが、イルミネーションが動くせいか後で見ると殆どがボケていてガッカリです。
素人写真でお粗末ですが、パリのノエルの雰囲気だけでも感じていただけたら嬉しいです。

リボンをかけたようなギャラリー・ラファイエット

シンデレラのカボチャの馬車

ゴージャスなカテドラルのようなドーム

コンコルド広場の大観覧車 寒いのに乗る人いるかしら?

マルシェ・ド・ノエル

唯一ブレていなかった凱旋門を望むシャンゼリゼの写真

2012年12月12日水曜日

零下4℃の朝の散歩にて

今朝はうちの庭で気温-4℃でした!
ズボンの下にタイツを穿き、子供達にアノラックを着せて散歩に出たら、前の広場の芝生が霜で白く凍っていました。
でも久々に良い天気です。寒いので散歩を端折って、トゥーレルの城壁内で済ませようとしたら、寒いの嫌いなボクがどうしたことか頑固に抵抗して、「下の公園まで行くゥ!」と動かないので、仕方なく城壁の外、道を隔てた隣町の公園まで(と言っても家から数分)行きました。
やはり芝生が凍っていて、すっかり葉を落として裸になったポプラ並木と共に冬枯れのいい感じの景色になっておりました。
こんな寒い日のお昼は、鴨スキでもして暖まりたいな、鴨もネギも豆腐もあるし…って夫に提案しました。やってくれるかな?

前の広場でまずオシッコ。男の子だけどこのスタイルが基本のボク。

胴長なのでアノラックからお尻がはみ出してしまうベティ。

ボクちゃんお気に入りの下の公園。

帰り路、下から撮ったトゥーレルのお城

近所の家の生垣。凍った赤い実がノエルっぽい。

2012年12月8日土曜日

雪が降りました!

今朝、鎧戸を上げたら、なんと雪が降っていて、世の中うっすら雪景色になっておりました。
やけに寒いし、雪が降るかもしれないと思ってはいたものの、突然の白い世界にやはり驚きました。
今年の2月初めに降ったので初雪とはいわないのかな?でも、この冬初めてだからやっぱり初雪なのかな?
雪は好きです。青森生まれなので郷愁を覚えるのかも知れません。なんかワクワクしてしまいます。
でも、じきに雨に変わってしまい、子供達にセーターを着せてお散歩に出た時にはビチャビチャの雪解け道に難儀しました。

ベティは喜び、森駆け回り♪、ボークはノロノロ丸くなるぅ♪(雪やコンコンの節で)

「ボク、何やってんのよ?早くおいでよ。」とベティ。

「だって、足が冷たくて歩きにくいんだもん…」と嫌がるボク。

散歩コースの森の奥の荒城も雪化粧でちょっとマシに。

2012年12月5日水曜日

12月ですね… 暮れゆくパリにて

ほんと、寒いです~!何たって師走ですものね。
こんなに寒いのに、ご苦労なことにこないだの土曜日はクリニャンクールの蚤の市に行きました。
久しぶりの蚤の市、やっぱり楽しかったです。
数日前まで日本にいたせいか、パリにに遊びに来た旅行者になったような気分で新鮮でした。
昼食の予約があったので少ししか見ませんでしたが、ちょっと良い買物もできたし、また行かなくっちゃ、クリニャンクール。
昨日の夕方は野暮用で街に出かけ、サン・ジェルマン・デ・プレを通りすがりにノエルのイリュミネーションを車窓から撮りました。
カフェ・ド・フロールはキラキラしてましたが、カフェ・レ・ドゥー・マゴは特に何もしてなくて寂しい感じでした。
ダイオードの青白い光がちょっと寒々しいサン・ジェルマンでした。
今度しっかり防寒支度をして、ちゃんとシャンゼリゼのイリュミネーションを撮ってきますから、お待ち下さいね。
至って怠慢でお粗末なパリのノエル情報でした。

寒い土曜の朝のクリニャンクール。骨董屋さんって大変・・・

下のがフロール、上はドゥー・マゴ。青い箒みたいなイリュミネーション。

2012年12月2日日曜日

日本の思い出

フランスに戻りました。こちらは寒い!完全に冬になってます。
時差ボケと環境ボケが天然ボケに加わり、帰宅4日目にして未だ夢うつつ状態です。
日本ではずっと実家にいて、特に忙しい訳でもなかったのに何故かブログも1回しか更新できませんでした。
やはり環境が変わると、自分自身も微妙に平常モードでなくなってしまうようです。
夏休みの宿題の絵日記を怠けて、休み明け直前に溜まった分を思い出しながら綴った子供時代のように、日本で撮った写真を見ながら出来事を振り返っております。

或る読者の方からのリクエストにお応えして・・・

妹と観に行ったルオー展。おススメです。

ルオー展の会場パナソニック汐留ビルの隣に再現された旧新橋停車場

復元された東京駅赤レンガ駅舎の一部

千葉館山の平砂浦海岸 家族で泊ったホテルの窓から見た日本の海

2012年11月18日日曜日

里帰りしてます

1週間もご無沙汰をしてしまいました。
今、1年ぶりの帰国で実家に滞在中です。日本は暖かいですね。東京の紅葉はパリよりも遅く、楽しみにしていたのに
まだのようです。フランスに帰るまでには真っ赤なのが観られるかしらん?

きょうは母と一緒にコンサートに行ってきました。日本でコンサートに行くのは何年ぶり、いや何十年ぶりかも知れません。
大友直人氏指揮で日フィルのベートーヴェン交響曲第7番、後藤正孝氏のピアノでリストのピアノ・コンチェルト第一番他というプログラムでした。ベートーヴェンもリストも私のお気に入りの作曲家ではないし、演奏者についても恥ずかしながら全く知識を持たず、ただ両親が年間予約をしてある席とチケットがあるから行っただけだったのですが、感動しました。
文字通りの生の音楽は、聴くというよりもっと能動的に演奏者と直接係わりあうことなのだと今更ながら認識を新たにしました。
Bravo!と声をかけたくなる人の気持ちがわかりました。これほど素直にひた向きに音楽を体で楽しんだのは久しぶりです。
この頃は右手の小指が痛くてピアノからも遠ざかっており、専ら録音された音楽ばかり聴いていたけれど、億劫がらずにもっと音楽会に行かなくては!

ここ(実家)でも物を飾るための台と化している私のピアノ


とある蕎麦屋の入口に生けられていた花





2012年11月11日日曜日

パリ11区バスティーユの骨董市

一昨日バスティーユの大骨董市に行ってきました。
年2回春と秋に開催され、350軒ほどのスタンドがバスティーユ広場に接したヨットハーバー沿いに所狭しと並びます。
70軒のantiquaires(アンティケール=骨董商)は暖房完備の特設テントの中に広いスタンドを構え、280軒のbrocanteurs
(ブロカンター=古物商)が屋外の半オープンなテントで11日間毎日お店を広げます。
前回はたったの3点しか買えず骨折り損でしたが、今回はまあまあの収穫がありました。きょうは戦利品をチラッとお見せ…するのはやめておきます。何故かと言いますと、目聡い読者さんが何人かいらっしゃいまして、姉妹社ショップに公開する前に目を付けられて狙われてしまったりするのです。下見されなかった方が気の毒ですよね。

アルスナル港と呼ばれるパリ市内唯一のマリーナは、サン・マルタン運河の起点になっており、運河巡りの観光船キャノラマの発着場所でもあります。このマリーナに船を繋いでいるお金持ちは、ここからセーヌ河に出て、海まで下るクルーズを楽しむのでしょうね。
バスティーユ広場の『7月の塔』の天辺にいる天使ジェニー・ド・ラ・バスティーユに見守られた小さな港、傍を通る度に何となく旅情がそそられてパリの私の好きな場所のひとつです。

かもめが舞うアルスナル港。正面に白く見えるのが骨董市のテントの一部。

広場を背にして右側の河岸に並ぶスタンド群。こちら側に比較的良い店が多い。

反対側の河岸。1本ずつトーンが異なる楓の紅葉が綺麗。

年代物の陶磁器を美術館のように説明付きで並べたスタンド。

初日だけれど平日なのでまだ歩ける。土日は縁日のような人出で歩けない。

ノエルのテーブルをディスプレー。特設テント内のスタンドではこんな演出も。