2016年9月28日水曜日

プチヴァカンス@ブルターニュ Mont Saint-Michel モン・サン・ミッシェル

ブルターニュ二日目は彼の有名なモン・サン・ミッシェルに行きました。
やはり10数年ぶり、巨大な駐車場が島から遥か遠い場所に設置されていたのには愕然!でした。
折しも、前日までの雨交じりの肌寒い天気が嘘のような快晴で夏が戻ってきたような暑い朝。
BOKUちゃん連れて炎天下を島まで歩く(徒歩40分の表示あり)のはとても無理、諦めて帰ろうかと話し合っていたところに、2頭立ての幌馬車が島から帰って来るではありませんか。
馭者のオネエサンに「犬も乗れる?」と声をかけたら「問題無いよ」とのことで、良かった!助かった!と喜び勇んで折り返しの馬車で行くことにしました。

こんにちは、モンサン!駐車場の土手からズームで。

世界中からやって来た観光客でごった返している島内の狭い道。
オムレツやガレットで有名なメール・プラール(プラール母さん)の看板がそこここに。

しっかし中世によくもこれだけの凄いものをこんな辺鄙で不便な場所に造ったものだ…

城壁の上の通路から見上げた修道院。

城壁から見下ろした周囲の砂丘。引き潮で海は遠い。

帰りも馬車で。往きの馬車より大きく窓付きでバスのような作り。

途中で往きに乗った馬車とすれ違った。

帰りの馬車の窓から振り返って撮った美しいモン・サン・ミッシェル。

さよなら、モンサン!

この日の夕食はホテルのレストランで。私が一番若いかな?みたいな年配客ばかりの食堂。

待望のラングスティーヌ。『日本の真珠』と呼ばれるタピオカの霰を衣にして揚げてある。

魚料理。私のルジェ(ヒメジ?)とOの鱈。

上からスープを掛けられたデザート。何だったか忘れた。


モン・サン・ミッシェルは、何よりも乗り合い馬車に初めて乗った経験が忘れられない思い出になりました。
Oはしきりと馬が可哀そうと罪悪感を感じたようでしたが、私はそんなことないと思い、楽しかったです。
帰りの馬車を降りる時、馭者のオニイサンに「馬達のニンジン代よ」とチップをあげたら喜ばれました。

モン・サン・ミッシェルの帰りカンカルで遅いお昼を食べたので夕食は軽いメニューにしました。
待望のラングスティーヌは大きくて食べごたえがあり美味しかったけれど、(他の料理同様)塩味が濃かったのが今一でした。
お昼の鮑料理がとても美味しかっただけに、ちょっと期待外れでした。明日に期待しよう、ということでお開きに。

2016年9月26日月曜日

プチヴァカンス@ブルターニュ Cancale カンカル1

もう帰宅して1週間経ちますが、恒例の夏の終わりのプチヴァカンス、今年はブルターニュとノルマンディーに行って参りました。
Cancaleカンカルは何度か訪れた港町ですが、今回は十数年ぶりです。
何故カンカルかというと、正確にはカンカルから7kmほど離れた何も無い村にミシュラン1★の料理旅館を見つけ、そこのスペシャリテが大好きなラングスティーヌ(手長海老?)だし、ホテルも4★で部屋が広くて割安だし、カンカル、サン・マロ、モン・サン・ミッシェルなどに近いので退屈しなさそうだし、直前でも空いていたし、ペット可だし、など諸々の理由から決めたという訳です。
実はもう一つ、Table de Breizh Café(1★)で日本人シェフの和食を食してみたいという目論見もあったのですが、これは残念にも満席で実現しませんでした。

到着日はホテルのレストランが休業日で、上述の目論見も当てが外れ、セカンドチョイスのLe Coquillage(1★)にも振られた私達はCôté Mer という評判の良いレストランに夕食の席を予約しておりました。
少し早めにホテルを出て、カンカルの港を散歩しました。何度かカンカルに来たのに、いつもMaison de Bricourt(旧2★)での食事が目的だったため港の辺りを歩いたことすら無かったみたいで、全く記憶が無く、へえ!こんな所だったんだカンカルって…と言い合いながらキョロキョロしました。
海岸通りにはレストランが軒を並べていて多少ツーリスティックではあるけれど、こじんまりと穏やかで良い感じでした。

ちょっと三浦半島っぽい海岸の景色。左側のテントは牡蠣売りの屋台。その場で剥いもらった牡蠣を堤防やベンチに腰かけて海を見ながら食べている人たちがけっこういた。

ブルターニュらしい鄙びた感じの海岸通り。この並びにBreizh Caféもある。

灯台ってなんか良い。海を見下ろす丘の上に立つ天使の像。リオみたい、あっちはキリストだけど。

ゆるい弧を描く湾の端の高台にあるレストラン『コテ・メール』の外観とテラスからの眺め。

レストランの入口と席からの眺めの一部。


 
モダンでシックな内部。だんだん日が暮れて、月も出て。

子供の絵のように盛りつけられたジャージー島産帆立貝のカルパッチョ、キャヴィア添え。
ラングスティーヌとコリコリ野菜のプレッセ。

1/2オマール・ブルーのロースト。 天然スズキのポワレ、アサリと蕎麦(さすがブルターニュ)添え。

デザートはシンプルにソルベ(私)。オレンジ入りクレーム・ブリュレ(O.食べかけてしまった)

海やカンカルの街並みをパノラミックに眺められる最高に良い席で、潮風を感じながら気持ちよく食事しました。
目を見張るようなお料理では無いけれど、さすがカンカル、素材が良く新鮮なので美味しかったです。特にオマールは私達が家や近所のレストランで食べるものとは全く別物で、驚きました。
★の無いレストランでこれだけ食べさせるのだから、明日、明後日はどうなることやら?と惧れと期待にお腹のみならず胸もいっぱいになったのでした。