2019年2月18日月曜日

Vieux Lille リル旧市街にて

昨日、今日と頗る良い天気で、朝は霜が降りているぐらい寒かったけれど日中は17℃ぐらいまで上がり、もう春って感じです。
庭のクロッカスも咲き、水仙も間もなく咲きそうです。

11月末、久々にリルに行きました。(去年の話です、またしても)
例によってオークションで落札した品物を引き取るのが目的だったのですが、ちょっと遠いのでBokuも連れて一泊しました。
昔は9月最初のウィークエンドに開かれる恒例のブラッドリー(街中が蚤の市と化す大イヴェント)に行ったりしたものですが、もう10年以上トンとご無沙汰でした。
Couvent des Minimes-Allianceというホテルのジュニアスイートを取ったのですが、ホテルの都合か60㎡以上ある完全なスイートにアップグレードされていました。
着いてすぐ、日が暮れる前にお散歩しようということになり、寒かったけれどBokuも一緒にシックな旧市街をブラブラ歩きました。

犬のカフェLe Waf。『人間のお友達も歓迎します。』とウィンドウに書いてあった。入ってみたかったけれど、常連さんっぽいワンちゃん達がいっぱい居たし、術後間もないBoku連れなので遠慮した。

目を瞠る量と種類のボトルを美しくディスプレーしたBAR。
ここも入ってみたい気もしたけれどパス。

建物やお店がカラフルでしかもシック。近いだけにやはりベルギーに似てる。

パリのような統一感はないけれどそれなりに美しい街並み。

今や世界中にお店があるリル出身のPAULのパン屋。ここは第2号店だそう。
ノエルの飾り付けをした小径の向こうにパレ・ド・ラ・ブルスの時計塔が見えた。

元修道院だったらしいホテルの内部。回廊に囲まれた元中庭にガラス張りの屋根をかけて屋内にしてあり、バー、レストラン、ロビーがある。

寒い外を歩いて冷えたので、部屋へ帰る前にホテルのバーで一杯やる。
Bokuの背中のリボンは手術箇所を保護する包帯。筒状のゴム編みコットンで片腕を袖のように入れてある。術後約10日。もう元気だったけれど、歩き疲れてバーの床で休憩。

部屋の窓からの眺め。スイートは広くてシックだけれど特にどうってことのないインテリアだったので写真は撮らなかった。

肩に大きな腫瘍ができて11月21日に手術したBokuは、術後丸4日間も拒食し、液体を吐いては癲癇のようにひっくり返り、一時はどうなるかと心配しましたが、5日目から急に食べ始め、みるみる元気を取り戻しました。
リルまで連れて行ったりして良いものか迷いましたが、散歩も嫌がらずとても元気でした。
外面の良い性格なので気を張って疲れたとみえ、この夜は独りスイートの別室のソファーで朝までグッスリ寝ていました。
この時はまだ分からなかったのですが、3日後の抜糸の時、獣医さんから生検の結果、癌(しかも末期)に侵されていると告知されました。
Bettyと同じ肥満細胞腫という癌です。
もう高齢だし、治療に耐えられるか、また効果を期待できるか疑問だとのことなので、既に病院を怖がっているBokuにこれ以上ストレスを与えることはしないと決めました。
色々調べて食事やサプリで可能な限りケアーして、気持としては治してあげたい、出来るだけ長く生きて欲しいと願いながら暮らしています。
今のところ、とても元気で、良く食べ、幸せそうで、癌なんて思えないぐらいです。

2019年2月1日金曜日

Domaine-de-la-Cornicheで昼食を

昨日、朝起きたら庭も道も雪に覆われて真っ白でした。
予報より一日以上早かったし、積もるとは思ってもいなかった雪は嬉しいサプライズでした。
先ほど(1月31日)も少しの間だったけれど雪がちらつきました。

またまた古い話ですが、2018年10月の或る晴れた日、Rouenの手前Louviersという町のオークションハウスに落札品を引き取りに行った帰りに、前から気になっていたRolleboise(ジヴェルニーにも近い町)のドメーヌ・ド・ラ・コルニッシュに寄って昼食をしました。
セーヌ河を見晴らす高台に建つ様式不明の館は、ベルギーの王様レオポルド二世が1908年に愛妾との密会の為に建てさせたのだとか…?
他の説もあり、本当のところは定かではないようですが、それは私達にはどうでも良く、とにかくセーヌ・ヴューの最高のロケーションで、パリからも遠くなく、ミシュランの1★を獲ったレストランのあるホテルということで惹かれていたのです。
でもわざわざ行くには少し遠いし、何かのついでにと思っていたら、ちょうど良く車で30分圏内の町のオークションで欲しい物がかかったのでliveで落札出来たら取りに行きがてらあそこでご飯食べよう、という目論見が叶ったという訳でした。

まずはバルコニーからセーヌを眺める。(下流方向)
天気が良かったけれど朝靄が残っていた。

同じく上流方向。期待以上の眺望に大満足。

セーヌを眺めながらバルコニーでアペリティフ。
おつまみの演出が楽しいし、ワインは良いし、眺めが素晴らしいし、最高!

バルコニーからレストランの中に入る。広くて明るく、モダン。

このホテルにはレストランが2軒あり、こちらがメインの Le Panoramique 。まさしくパノラミック!

凝ったプレゼンテーションのアミューズ・ブッシュ。キャヴィアの缶を器にして。

蟹(だったような?記憶が曖昧)と野菜の前菜。

メインは帆立のポワレ。

デザートはちょっと変わったクレーム・キャラメル。
この後またバルコニーに出てコーヒーをいただく。

お店のHPから拝借した画像。

Googleから拝借した画像。セーヌの位置から見上げるとこんな感じか…。

とても気分の良い昼食でした。茶目っ気のある演出が楽しく、しかも良く出来た美味しいお料理。ワインのセレクションもバッチリ。感じの良いサーヴィス。そして何よりものご馳走は素晴らしい眺め!
バルコニーで食事ができる季節にまた行きたいレストランが一つ増えました。

PS: お値段も安い、というのを忘れていました。色々楽しめたお昼のメニューは36ユーロでした。今年は少し値上がりしたようですが。