2016年7月25日月曜日

紫陽花三昧、キュウリ三昧の日々

6月に暑い日が2~3日あった後また涼しく天気が悪くなっていたパリも、ここ1週間ばかり真夏っぽい暑さが続いております。
おかげで畑の胡瓜が急激に育ち、朝採りのコリッコリのイボイボ胡瓜が毎日食べられて幸せです。

今年は庭の紫陽花がことのほか綺麗にたくさん咲きました。
さすがにここ数日の暑さで色褪せてきましたが、なんとも言えない美しく微妙なニュアンスの色彩を楽しませてくれました。
7月15日の朝10時に撮影した紫陽花の写真を遅れ馳せながら記録に残しておきましょう。

バラが植わっている方の庭は今年は手入れを怠っていて、ジャングルになりかけている為、伸び放題の樹々にバラが埋もれて少ししか咲かず、咲いていても殆ど見えない状態です。
普段庭いじりを殆どしない私ですが、さすがに見かねてここ2週間ほど毎朝1~2時間ずつ密林を開拓しております。
汗ビッショリになるので昼食前にシャワーを浴び、午後はもう汗を掻きたくないので庭仕事はしません。
なので作業が進まず、庭らしさを取り戻すにはまだまだ時間がかかりそうです。
伸び伸びと育った樹の枝葉や蔦類を情け容赦なく切り落とし、細切れにする作業はサディスティックで気が咎めながらも、快感もあり、ちょっと趣味になりかけているかも知れません。

畑側から見た紫陽花。期せずしてトリコロールになっている。
手前に見えるのはミョウガの葉。

上の紫陽花たちをアップで。

玄関前のテラス側から見たところ。畑のキュウリは未だ出来ていない。

なんて美しい色!

フランスの紫陽花はブルーを買ってもいつの間にかピンクになるのに、
こんなに色のニュアンスが出たのは初めて。(青くなる肥料を入れたらしいけど…)

ダチュラも咲き始めて。

2016年7月1日金曜日

Giverny ジヴェルニーにて 《食事編》

日本はもう7月1日ですね。アンティック姉妹社の誕生日です。4歳になります。
人間だったらやっと幼稚園、犬だったら32歳ぐらい、骨董屋としては…?
幸運にもお客様に恵まれ、楽しみながら続けてこられました。
好きな物、美しい物に関わりながらお仕事ができるというのは幸せな事としみじみ思います。

きょうは予告していたジヴェルニー・リポート食事編です。
正直なところ、もう何を食べたか、どんな味だったか記憶が曖昧なのですが、ここはまた来てもいいと思うほどには美味しく、心地良い食事ではありました。

オウナー・シェフのエリック・ゲランはブルターニュのミシュラン1★レストラン兼ホテルも既に持っていて期待されている若手の自然派シェフです。
2012年にジヴェルニー店を開き、2015年に1★を獲得したとのことです。
ブルターニュ店には以前から行きたいと思っていて行ってないうちに、ずっと近くのジヴェルニーに出来たのでこれは是非行かなくてはと楽しみにしていたのです。

ダイニングルームは二間続きで、私達は奥の間の窓際に案内された。
現代風アールデコといった感じのシックで爽やかな内装。
ラリックっぽい美しいシャンデリアは現代物のヴェネチアンだそう。

アミューズ第一弾。全部は覚えていないけれど、赤い器に入っているのはタコ。

アミューズ第二弾。

20時半過ぎで少し暮れ始めた席からの庭の眺め。

旬の白アスパラガスの前菜。アヴルーガキャヴィア(鰊の燻製で出来ている)入りヨーグルトソース。イカ墨煎餅(らしきもの)と大根のスライス添え。

『夜明け』と名付けられた前菜。最初は明ける前の状態で出され、少し後でマダムが卵の表面にナイフを入れに来る。中からビーツのピュレーが流れ出して暁となる仕掛け。
卵の下は鱒のマリネ。

オマール、フォアグラ、エスカルゴ(だったと思う)の前菜。

平目、ニンニクのクレーム、大根、椎茸添え。

本来は牛だけれど鶏に換えてもらった肉料理。サツマイモのチップスとマスタードソース添え。

何か(思い出せない)のジュレ。プレ・デザート。

デザートはショコラとミュール(桑の実)のガナッシュ。黒ゴマのマカロン添え。

食後、とっぷり暮れた庭にて。朧月、高い木立、ライティングで一種怪奇な雰囲気。

朝食のサロンにはBOKUも一緒に。

前の晩にオーダーを出したとおりの朝食。この後出たスクランブルは今一だった。

私達が食したのは『印象派メニュー』というもので、85ユーロのおまかせコースでした。
★付きレストランのディナーとしてはお安いし、十分楽しめました。
秋にまた行きたいと思います。

お店のHPは↓をクリックしてご覧ください;