2019年5月9日木曜日

Oの誕生日@ブルゴーニュ

風薫る五月、のはずなのですが…どうもお天気が今一つ。
寒くて、まだ暖房が切れませんしダウンジャケットも仕舞えません。
でも、新緑が綺麗ですし、花も次々と咲き、車も新しくなったし、気分も少しずつ上昇中のこの頃です。
今、雷が鳴っていると思ったら突然バラバラバラっと凄い音がして直径1~1.5cmの雹が降ってきました!

もう2週間以上前のことになりますが、恒例のOの誕生日一泊旅行でブルゴーニュに行ってきました。
コート・ドール県のシャンパーニュに接した地域にあるChâteau de Courbanというホテル・レストランが今回の目的地でした。
ここのレストランがミシュラン1★で日本人シェフなのです。
ミシュランをパラパラして発見し、HPを見てホテルも良さそうなので、『いつか行きたい所リスト』に入れてあったのです。

まずは近くの町Châtillon-sur-Seineに寄って軽くお昼をしたためることにしました。

源流から約50km下ったセーヌ川が二股に分かれて流れる街

水が澄んでいてまだ小川状態のセーヌ。
パリを流れるセーヌ河と同じ川とは思えない可愛いセーヌだった。

折しも復活祭の日曜日、街は閑散としていて開いているレストランなんてなさそうなので、辛うじて開いていたビストロで済ませちゃおうと入りかけた時、≪レストラン・ホテル Côte d'Or≫の看板が目に入り、『スグソコ』らしいので行ってみました。
いかにも古くからある田舎のホテルといった佇まいで、ドアは開いているもののレストランはやっているのかどうか?って感じでしたが、外に掲示してあるメニューを見るとなんとBresse(ブレス)の鳩の料理があるではありませんか。
半信半疑で入ってみたのですが、これが大当たり!
今までに食した中で最高の鳩料理が出てきました。しかも一人一羽というヴォリュームで!
だいたいブレスの鳩なんて、食べたことあったかしら?
鳩が時間がかかるというので、待つ間に二人で分け合って食べた一皿のリッチサラダもリッチ過ぎる内容と優に二人分以上ある量だったし、Irancyも一本空けてしまったし(食前にビールも)、軽いお昼どころか重いお腹を抱えるはめになってしまいました。
でも、お勘定は軽かったです。

ここから漸くChâteau de Courbanの巻 になります。

私達の部屋は前に専用のテラスのある離れだった。

広くて大人可愛い(?)部屋

お風呂場も同じコンセプト。
バスタブは使いやすくなかったけれど、シャワー室は快適だった。

部屋でゆっくりする前に敷地内を散策。
パーゴラのある庭を抜けてホテルの裏へ。

と、日本語が聴こえたような気がして、声のする方へ行ってみると…
斜面の畑を耕す日本人女性と傍らで遊んでいる小さな子供達がいた。

ここの日本人シェフ木下さんのご家族でした。

日本食材の入手が難しいのでシェフの奥様がご自身で畑を作り、レストランの為に栽培していらっしゃるのだそうです。
お子さんは写真の3人の他に男の子と女の子が一人ずつ、総勢5人おられます。
皆とても可愛くて、ビオロジックにエコロジックに育てられている自然児達って感じがすごくしました。
飾らない大らかな奥様と今時珍しい5人もの素朴で純粋な子供達に会えて、感動しました。
お姉ちゃんのカリンちゃんは特に人懐っこく可愛くて、私に農機具の機能やタンポポのジャムを作るための花の毟り方などを教えてくれたり、ホテルのお庭を案内してくれたりしました。

さほど広くはないけれど面白い造りのホテルのお庭

16世紀のピジョニエ(鳩小屋)。この中の客室がホテル自慢の部屋らしい。
ベージュのドアがレストランの入口。

レストランの内部。

お昼が重かった私達は軽いメニューにした。
左からアミューズ、前菜の鳩のテリーヌ、メインのサンピエール。
デザートの写真を撮るのを忘れた…

お城の本館。食後、離れの部屋に帰りがてら

翌朝のお城。

木に隠れているけれど、日の丸の旗も

お料理は奇をてらったところが無く、素直に真面目に作られた自然に美味しいものでした。
シェフには会えなかったけれど、奥様やお子達に会えて本当に良かった。
カリンちゃんにいつかまた会いたいな…と思います。
ホテルのお部屋も良かったし、スタッフも親切だったし、お天気にも恵まれたし、まずまずのお出かけでした。
Château de CourbanのHPはこちらからご覧になれます。


2019年4月9日火曜日

モーリス・ラヴェルの家

もう4月8日、我家の八重桜もほぼ満開です。
12月初めに末期ガンを宣告されたBoku も頗る元気で、3月1日に13歳の誕生日を無事迎え、一昨日もプラージュブルー公園までの長距離散歩(小1時間)をクリアしました。
ブロッコリと鮭と昆布水とCanagan(ドッグフード)の食事やバイオブラン(サプリ)が効いているのか、少なくとも皮膚上には新たな腫瘍が出来ていないし、手術時に剃られた部分の毛もすっかり元通りになり、食欲旺盛(過ぎるかも)で消化も良く、とても癌患者とは思えません。

3月30日は私の誕生日で、パリの西の郊外Le Tremblay-sur-Mauldreという村にある1★レストラン『NUMERO 3』に午餐に行きました。
ここは以前から気になっていた店だったのですが、大失敗でした。
思い出しても腹立たしく、早く忘れたいので多くは語りませんし、一応撮った写真も掲載しませんが、二度と行きたくないレストランです。
料理よりも何よりも、店主のマダムの(私達に対する)接客態度が許せません。
またムカついてきたので、もうこの話はやめましょう。

食事の後、隣町Monfort l'Amauryにあるラヴェルの家の見学を予約していたのは大正解でした。
あのまま帰っていたら後味の悪さが膨らむばかりだったと思いますが、このイヴェントが格好の口直しになりました。
1回の入場者6人までのガイド付き、要予約という見学で、食事に選んだ場所のすぐ近くでもあり、お誂えの誕生日イヴェントとして我ながらナイスアイディア!と楽しみにしていたのです。
レストランから車で10分ほど走ったら着いてしまい、予約時間までに時間があったので、雑貨や花やグルメな食品など色々扱っている風変わりなセレクトショップで見たこともない美しいラナンキュラスやアネモネを買ったり、カフェのテラスで一休みしたり、予想外に素敵なこの町の雰囲気を楽しみました。

教会前の広場のカフェで一休み。教会を背に坂道を少し上がると左手に城跡公園、
その前にモーリス・ラヴェル・ミュージアムの矢印板がすぐ見つかる。

更に坂道を上るとラヴェルの家(サイトで既視)が見えてきた。
『ベルヴェデール荘』だけにかなり高台で眺めが良さそう。真ん中は家の横の下り階段道。

ベルヴェデール荘は19世紀末風な瀟洒な家だ。
壁に『モンフォール・ラモリ市は1921年から1937年までこの家に住んだモーリス・ラヴェルにオマージュを捧ぐ』と彫られた石板が掲げられている。

家の中は外見からは想像できないほど狭く奥行が無く、鰻の寝床を横にしたような不思議な間取りだった。
屋内は撮影禁止とガイドが言ったのを知ってか知らずでか、いつの間にかOはチャッカリ写真を撮っていた。
(くれぐれも転用しないで下さいね。)

どの部屋も狭いけれど、裏庭に張り出したバルコニーや窓からの展望が開けていて快適。

同じくバルコニーからの眺め。

狭い廊下や部屋の壁には浮世絵や版画の額がたくさん掛けられている。
チマチマとした装飾品が至る所に飾られていて、ラヴェルらしい。

上と同じ部屋を別の角度から撮った写真(これは見学後に買った絵葉書)

音楽室またはラヴェルの仕事部屋(これも絵葉書)
Erardエラール社のグランドピアノの上にBaccaratのシェード付き石油ランプ。
額入りの肖像画はラヴェルのお母さん(左)弟(奥)、見えないけれど右側の壁にはお父さんのも。

一通り屋内を見た後、お庭へ。斜面に建っているので裏庭から見ると完全に2階家。

ガイドによると日本庭園とのこと。斜面なので階段があり、小さいけれど美しい庭だ。

お庭と玄関の写真は絵葉書。ラヴェルの顔と家の塔が入っているのは入場券。

素晴らしく晴れた春の日の夕方、穏和なフランス人女性のガイドに別れを告げて家路に向かう私達は、昼食時の不快を忘れて何となく満ち足りた気分になっていたのでした。
ドビュッシーと並んで私の最も好きな作曲家の一人であるラヴェルが暮らした家は、ラヴェルその人と良く似て(と勝手に決めてますが)まるでお人形の家のようでした。
家も小さいけれど、家具や調度品、玩具や世界各地のお土産や絵などの装飾品に至るまで全てがちんまりと小さくて可愛らしいのです。
インテリアもすごくこだわっていて、壁の色や柄、床の敷物、飾り棚、家具などあらゆるディテールに彼の趣味が行き渡っており、実際壁のフリーズ模様などラヴェル自身が描いたのだそうです。
バスルームもまた見もので、アンティック姉妹社でも扱っているようなクリスタルのトワレット・アイテムやブラシ類、爪の手入れ用の道具一式などが整然と並べられており、お洒落で神経質なラヴェルらしさ全開でした。
昔、私のフランスでのピアノの師匠が語ってくれたラヴェルとのエピソードなど思い出しながら、ここで小さなラヴェルが独り暮らしていたのかと思うと何だか愛おしく切ない気持ちになったのでした。
フランス近代音楽を専門的に弾いてきた私が、今までラヴェルの家を訪れなかった、というかミュゼになっていることすら知らなかったのは不覚でした。
ラヴェルの家について詳しくはこちらをご参照ください。

2019年3月16日土曜日

Briare(ブリアール)にて

昨日はChatou(シャトゥ)の骨董市に宝探しに行きました。
雨、風、寒さと三拍子揃った最悪の天候の中、傘を開いたり閉じたり、水たまりにはまったり、コートやバッグがぐしょ濡れになりながらも、頑張って結構買えました。
今月はまだ2件業者市があり、間にオークションもあるので大変です。

さて、またまた去年の出来事(これで最後)になりますが、ノエルの一泊旅行の目的地Briareの
le Domaine des Rochesでの様子です。

ホテルの外観。10ヘクタールの庭の中に建つ19世紀の瀟洒な館。

部屋はどうってことなく普通。眺めは良かった。
ソファーが無かったのでBokuは椅子を自分の場所に。あまり快適ではなかったようだ。

アペリティフのおつまみ(全然イケてない)
一緒に出された黒い箱には当日のメニューが入っていた…

ラングスティーヌを仕込んだフォアグラ
微量のキャヴィアを載せた帆立のシャンパン煮?

ミカンやマッシュやソースに隠れて見えない平目

仔牛を鴨に替えてもらった炭火焼き肉料理
(この後のチーズとプレデセールはパス)
外側カリカリで中はやわらかいビュッシュ、象牙ショコラ添え

飲物はChablis 1er Cru Montée de Tonnerreでまあまあだったけれど、お料理が…。さほど期待してはいなかったけれど、ヒョッとしてという下心は見事に外れました。

翌朝の日の出直前の庭。雪のように霜に覆われて寒かったけれど窓を開けて撮影。

素晴らしい天気だったので、帰る前に有名なPont-Canal de Briareへ。

1890年~1896年に建造されたロワール河に掛けられた運河橋。
船が渡れる橋、川の上を通る運河なんて、凄い発想!

長さ662m、幅11.5mの橋の入口の門柱(?)
ギュスターヴ・エッフェル社ともう1社が施工。

橋の上から見たロワール河 下流側(多分)

両端に歩道があり、対岸まで続いているけれど途中で引き返す。
ロワール河 上流側(多分)

家から比較的近く、ホテルもレストランも高くなく、24日(あいにく月曜日)も営業している所という条件での選択肢はとても限られていた中で決めたホテルでしたが、ちょっと失敗でした。
お風呂のお湯もOが入っている途中で無くなったし(まさか個別の給湯器とは思わず先に入った私がいっぱいお湯を使ったので)…。
スタッフもノエル休みで人手不足らしく、かなりの年配のオバサンが健気に一人何役もこなしていて気の毒だったし、全体にちょっとシャビーなノエルでした。

2019年3月11日月曜日

Gien(ジアン)陶器ミュージアム

昨日は気温が高く、一日中嵐のような(嵐だったかも)強風が吹きまくりましたが、今朝もまだ風が強く時々雨も降り、また急に気温が10度ほど下がりました。
日本で言うところの『春一番』みたいなものなのかも知れません。

長らくお休みしてしまいましたカフェ姉妹社、やっと再開する気力が戻りました。
というのも私、2月22日の夜以来胃の調子が狂い、ほぼ1週間殆ど何も食べられず水を飲んでも胃が痛い状態が続き、普段よく効く漢方胃腸薬も受け付けず、ツボ押しで痛みを抑えながらひたすら寝て過ごしていたのです。
6日目についに病院に行き、胃炎ということで胃酸抑制剤を処方され様子を見ようということで今に至っております。
薬を飲み始めてから少しずつ回復食(自分で考えた内容の)を摂り、一昨日あたりから普通食を少量よく噛みながら食べております。
昨日のお昼にグラス1杯だけワインを飲んでみたのですが、大丈夫でした。
辛い日々でしたが、1週間で体重4kg減という結果を得たのは不幸中の幸いでした。

さて、はたまた古い話で恐縮ですが、去年のノエルは陶器で有名なGien(ジアン)にも近いBriare(ブリアール)のホテルで過ごしました。
行きがけにGienの陶器工場に寄り道し、工場併設のミュージアムを見たり、直売店で買物をしたりしました。
ミュージアムは昔々見た時に比べて随分充実した印象でした。
こちらの見る眼が変わったのかも知れませんが…。

全て陶器で出来た時計付きマントルピース
19世紀のテーブルウェア

『ジアンの印象派バルボティーヌ』と呼ばれる作品群

19世紀末のバルボティーヌの大皿 Jean作
同じくJean作陶板画

花絵が美しい大きな壺類
1889年の万博出品の『孔雀の壺』高さ3mの巨大な花瓶

イタリア・ルネッサンス風なモティーフの19世紀後半の製品

19世紀末の陶板画 A.Gauthier作

Jean作陶板画

1900年の万博に出品された照明付き時計塔(高さ3m以上)と巨大な花瓶

ジャポニズムなモザイク作品 1900年製

ネオ・クラシック風香炉他3点セット 1880年製
ルネッサンス風インク入れ 1871年製
置時計 (香蘭社風?)1878-1880年製

バルボティーヌの大皿 1877年F.Lafond作

19世紀末~20世紀初頭の壺各種 石油ランプの台など

19世紀のトワレット・アイテム

LONGWY(ロンウィー陶器)風作品群 1880-1900年

 
19世紀から20世紀初頭のおままごとの食器類

室内装飾品各種

19世紀の置時計のケース各種

ミュージアムとショップの間のスペースに飾られたノエルの食卓ディスプレー

運の良いことにショップでは12月24日と25日限定の特別セールを開催していて、ただでさえ市価より安い直売価格から更に-20%で買物ができました。
色々な新柄のマグカップやケーキ皿や深鉢を買い、自分達へのノエルのプレゼント(にしては家庭的過ぎだけれど)にしました。