2015年6月23日火曜日

日本の思い出 -MAI 2015-

なんと、ブログの更新を2ヶ月近くも怠っておりました!
呆れながらも見捨てずに時々チェックして下さる読者の方々、本当にごめんなさい。
前稿の『コンピエーニュの森』も実はまだ続きが残っているのですが、古くなりついでに今しばらく置いといて、きょうはちょっとだけ古い5月中の出来事を振り返ってみましょう。

5月半ば2週間ほど里帰りしてまいりました。
当然ながら桜も鯉のぼりも終っておりましたが、羽田に出迎えてくれた父の車で実家に向かう道すがら、低く刈り込まれたサツキの並木(生垣?)が車道脇に続く景色が珍しかったです。思えば五月に帰ったことは無かったかも…。

実家に到着して、まず玄関で迎えてくれたのは、2日前の母の日に私が贈った(ネットで手配)カーネーションでした。
『ムーンダスト』というサントリーが開発した珍しいブルー系統のカーネーションで、とても綺麗でした。

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慢性貧乏暇無し症の妹Nが、珍しく少し余裕があるタイミングだったようで、何度か一緒にお出かけしました。
Nがお世話になっている宇野亜喜良氏の展覧会を拝見しがてら六本木ヒルズに行きました。
素敵な展覧会だったのですが、氏独特の美の世界にすっかり魅せられ、見入ってしまって写真を撮るのを忘れました。残念!
初めて行った六本木ヒルズ、モヤーっとした日だったので展望台には登りませんでした。お店を覘いたりしてブラブラし、テラスに出たらトップリ日が暮れていました。日本はすぐ日が暮れるので寂しくなるし、何となく焦ります。この歳になっても未だに『暗くなったらお家に帰らなくっちゃ』みたいな強迫観念やら帰巣本能が働くようです、日本に帰ると。
テラスから見上げた六本木ヒルズの高層ビルと、隙間から見えた東京タワーの写真を撮りました。お上りさんです~。

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初夏というよりもう真夏のような或る夜、アンティック姉妹社がお世話になっているお客様に渋谷にある素敵なライブハウスに連れて行っていただきました。
Tango-Jackという若い日本人男性5人のバンドで、リーダーであるパリで修行中のバンドネオン奏者兼作曲家、早川純さんの一時帰国のタイミングで行われる一夜限りのコンサートとのことで、私には全く未知の分野ながらピアソラ中心のプログラムとあって不安と期待でワクワクしながら参りました。

期待以上の素晴らしい演奏に惹きこまれ、日本の若い音楽家のグレードの高さに驚きつつ、手が痛くなるほど(腱鞘炎で鍼通い中なのに)拍手喝采いたしました。
気の利いたプティ・プラを何皿かつっつきながら、フルボトルのカヴァを2本も空け、オバサン二人はラテンな音とリズムに酔い痴れ、ノリノリで大いに盛り上がったのでした。
Yさま、素敵な一夜を有難うございました!
場内撮影禁止だったので、YOUTUBE(当夜のステージは未だUPされていないようですが)をご参照ください。 


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恒例の家族旅行、今年は母の体調が優れないので遠出は控え、すぐ近くの河口湖に行きました。
母は山の絵を描くのが好きで八ヶ岳をよく描いておりましたが、ここ暫く山を見ていないようなので富士山が良く見える湖畔の宿を私が選んだのです。
直接ホテルに行っても退屈だし天気も良いので、Nの提案でホテルの対岸に位置する『オルゴールの森』というテーマパークのような所に寄り、軽くランチをしたり園内でのイヴェントを見たりしました。


対岸に富士山を望む湖畔に作られた庭園内には運河や花壇、ヨーロッパ風な建物が美しく配され、一見子供騙しなおとぎの国っぽい感じはするものの、なかなか本格的な作りで感心しました。残念なことに富士山は最後まで頭を雲の上に出してはくれませんでしたけれど…。


オルゴールの森だけに、そのコレクションは半端でなく、世界最大級という幅13m、高さ5mもある巨大なダンスオルガン(上の写真はその一部)やら、タイタニック号に搭載される筈だったという自動オーケストラ演奏機などモニュメンタルな大作など凄い収蔵品を有する大ミュージアム。オウナーはどんな億万長者か?と思ったら、ここもあの鵜飼さんでした。

コレクションをもっと見たかったし、ローズガーデンも歩いてみたかったのですが、お年寄り二人がお疲れの様子なので、後ろ髪を引かれながらオルゴールの森を後にしてホテルに向かいました。


富士五湖随一の老舗ホテルという富士レークホテルのホールの広々としたラウンジ。湖のパノラミックな眺望が素晴らしいアールデコ風なインテリアで、落ち着く。


70㎡もある広いスイートルームには富士山が見える天然温泉の半露天風呂が付いていて、とても気持ち良かった!夕方には雲が殆ど切れて、前日に降ったという雪で化粧された富士山が美しかったです。


翌朝、ホテル屋上の展望室から見た富士山。7階までエレベーターで上がり、後は急な階段を喘ぎながら登った(母は殆ど死にそうでした)甲斐があって、家族全員が『ワー!』『オー!』と感嘆の声を上げた素晴らしい景色でした。
父は『あ~たま~をく~も~の~♪』と歌い出し、『ワシ、明日この歌を歌うんだ、ちょうど』と(老人ホームに慰問コンサートをしに行くのだとか)お歌の練習をしてウルサイことでした。
自分も老人なのに(孫がいないせいか?)自覚が無いらしく、自分よりおそらく若いであろう初老の人達をおじいちゃん、おばあちゃん呼ばわりしているから笑っちゃいます。
母は、展望室のソファーに引っくり返りながら『やっぱり、富士は日本一の山って本当なんだわ』と感動していたし、河口湖なんて…と危ぶんだけれどまずまずの選択だったようです。


2015年4月28日火曜日

コンピエーニュの森へ〈Ⅱ〉 サン・ジャン・オ・ボワ Auberge à la bonne Idée

【O】がミシュランで発見し、誕生日のお泊りディナーの場所としてノミネートされた何軒かの料理旅館の中から最終的に彼自身が撰んだ『オーベルジュ・ア・ラ・ボニデー』は、私の予想に反して素敵なホテルでした。
ホームページで見た限りでは、野暮ったくて安っぽい感じがして、節目に当たる今回の誕生日を過ごすにはちょっと貧相なんじゃない?と私は危ぶんでいたのです。
スイートルームを予約したものの、お値段からすると『なんちゃってスイート』かな?と期待もしていなかったのですが、意外にも広くちゃんとしていて、いい感じだし、バスローブも付いていれば、バスルームにはシャワー室もあり、3★ですが、優に4★のレベルです。

肝心のディナーも、良い素材を惜しげもなく使った美味しいお料理でした。ムニュ・デギュスタシオン(おまかせコース)にしたのですが、珍しく全部私達の好きな食材だったのも嬉しかった。
欲を言えば、食器やプレゼンテーションが今一残念。それと量がちと多過ぎました。
ワインもリーズナブルなお値段で品揃えも豊富だったし、ネットで予約を入れた時に夫の誕生日祝いなので良い席をとリクエストしておいたら一番良い席が用意されていたし、大いに満足でした。

表からは想像できないぐらい奥が深く、バー、3つのダイニング・ルーム、散歩するほど広くはないけれど気持ちの良い綺麗な庭には小さな池もあり、片隅には菜園もありました。

去年の誕生日は失敗だったけれど、今年は成功でした。素晴らしいお天気にも恵まれ、祝福された〇寿の記念日になったと思います。

田舎の古いオーベルジュを趣味良くアレンジしてあり、アンティック風な調度や絵も感じが良い。

 寝室とサロンの間にあるバスルームは、タイルや備品も良質で、快適。
二匹の子豚さん達が気持ち良さそうに寝ているサロン。

 居心地の良いバーでまずアペリティフ。おつまみに出たエスカルゴのシュー包みが美味しかった。
メインダイニングへの途中のダイニングルームもなかなか素敵。

 一番奥の木で造った大きなヴェランダがメインのダイニング。(夜は他の客に悪いので翌朝撮った写真)
庭の正面に面した私達の席からの眺め。

 アミューズはカボチャのヴルテ。帆立のカルパッチオ。エキゾティックな果物やバルサミックの粒が可愛い。

 フォアグラのポワレ。 平目の西洋牛蒡添え。

 何だったか忘れた箸休め。次第に暮れてきた庭の眺め。鳩のロースト、葡萄とトリュフ添え。

 何だか良く分からなかったデザートの前菜。お皿にチョコレートでハッピーバースデイ。
パイナップルのカルパチョとシャーベットのデザート。

 朝食はシンプルなコンチネンタル。食器が良かった。古い井戸水のポンプを残した通路の花壇。

朝の庭に何故か雄鶏が。古い自転車もノスタルジックで牧歌的。林檎の花が咲いていた。

Auberge à la bonne idée   3, rue des Meuniers 60350 Saint-Jean-aux-Bois

2015年4月26日日曜日

コンピエーニュの森へ〈Ⅰ〉 ピエールフォン →サン・ジャン・オ・ボワ

21日は【O】の誕生日でした。恒例のお泊りディナーの場所選びは、今年は本人におまかせしました。
彼が選んだのは史上最短距離コース、自宅から93kmという近場で、コンピエーニュの森の中の小さな村サン・ジャン・オ・ボワにあるオーベルジュでした。
あまりに近いので直接行ってもしょうがないし、お天気も良いので、まずピエールフォンに行き、軽くランチをしてから散策しました。
お城で有名なピエールフォンは初めて行きましたが、風光明媚でとても素敵な所です。
地方としてはピカルディーになりますが、パリのすぐ傍にこんな良い所があったなんて、まさに灯台下暗しです。
お城の周りを登り下りしてゆっくり1周したら子供達がハアハアしてしまったので、早いけれど6kmほど離れたホテルに向かい、お父さんと子供達はお昼寝をしました。
お昼寝から醒めても夕食までにまだタップリ時間があり、サン・ジャン・オ・ボワの村を一回りし、森を散歩し、ゆっくりお風呂に入ったりして時間をつぶしたのでした。
そして漸くメインのお誕生日ディナーと相成るのですが、長過ぎた1日、1回のブログには載せ切れないのでお後は次回のお楽しみ、ということにいたしましょう。

 お城の足元に湖があり、湖畔の貸しボート屋兼カフェテラスで昼食。
食事とも言えないようなお粗末なランチだったけれど、最高のロケーションに満足。

 ロマンティックで美しい小さな湖。シャルル・ドゴール空港が近いので青空に落書きのような飛行機雲が。

元は中世に建てられた城砦だったが、戦いで破壊され廃墟と化していたのをナポレオンが買い取り、ナポレオン三世が建築家ヴィオレ・ル・デュックに修復させたピエールフォン城。

 子供連れなので入れないかと思ったら、外側はリード付きならOKという表示があり、門をくぐって中へ。
眺めの良い素敵な散歩道には絵になるスポットが有り過ぎて、撮影に大忙しだった。

 登りきった所に正面玄関が。下から全体を見た方がその威容が良く分かるようだけれど、
良い撮影スポットが探せなかったのが残念。

お城の庭からの眺望。コンピエーニュの森をバックに教会の塔が映えて、美しい景色。

 あっと言う間に着いたサン・ジャン・オ・ボワ。人口320人ほどの小さな美しい中世の村。
右は私達のホテル『オーベルジュ・ア・ラ・ボニデー』。

 13世紀に建てられた修道院。右はモニュメント指定されている門(?)

 ゴミ一つ落ちていない綺麗な村には、民家の前や、辻辻に可憐な花が植えられていて美しい。

村はずれの旧洗濯場。きれいな水が流れている。ホテルから10歩でコンピエーニュの森へ。
まだ緑が浅く、その分明るく風通しの良い森には薄紫の野生のヒヤシンスが群生していた。


2015年4月20日月曜日

フランスの八重桜

3週間もブログをさぼってしまいました。
特に忙しかった訳でもなく、病気をしていたのでもないのに…、駄目な私です。
パリ近郊は今とても気持ちの良い陽気で、毎朝の散歩が楽しみな季節になりました。
今年は開花が遅かった我家の八重桜も満開です。
日本の桜を観に帰れなかった口惜しさが癒されております。
もっともこちらの桜はやはりどこか西洋的で、濃く、グラマラスです。
八重桜が多いせいもあるかも知れませんが、日本の桜の楚々たる風情が全然ありません。
着物とイヴニングドレス、懐石料理とフレンチのフルコース、煎茶とカフェ・オ・レ、水彩画と油絵ぐらいの違いがありますね。
でも本当に華やかで、豊かで、心が浮き立つような美しさです。
何もしてあげていないのに、こんなにも美しく贅沢に花を咲かせてくれる桜の木の健気さに感動します。

 夕方7時頃、西日に照らされた我家の桜を外から見たところ。

 夜9時近く、庭側から見た我家の桜。

 右下は野鳥が運んだ(多分)種から庭に自生したサクランボの桜。
まだ1mぐらいだけれど去年もサクランボが生った。

今朝、散歩の時に遭遇した団地の桜。紅白ミックスで咲いている木も。

2015年3月31日火曜日

【K】誕生日のディナー・ランチ@ジャン・フランソワ・ピエージュ

昨日は私の誕生日でした。今年も、祝宴はパリでランチ・ディナーということにし、1ヶ月も前からレストラン選びを始め、2週間前には店を決めて予約をしていたのです。
Jean‐François Piègeはミシュラン二つ星、ピュドロフスキーのガイドでは三つ皿のレストランで、今回初めて行きました。
一言で要約すれば『遊びの多い料理店』といったところでしょうか。
店内のインテリア、サーヴィス、テーブルアート、お料理、全てに遊び心がタップリ入っています。
ワクワクしながら、楽しく、美味しく、軽やかに食事をしました。
全然胃にもたれることもなく、今朝などここ何ヶ月かの最低体重を記録したのには驚きました。

食べた話が続いて恐縮ですが、誕生日に免じてお赦しください。
今、Shimaisha新着品公開の準備真っ最中なので、事細かにリポートする暇がありません。画像をお楽しみ下さいませ。

 エッフェル塔を望むサン・ドミニック通りは7区としては気さくで庶民的な商店街だ。
立派なファサードはJFPのカジュアル版ブラッスリー。レストランは横の狭い入口から二階に上がる。

 ラウンジのようなダイニングルーム。明るい席をリクエストしておいたら、ガラス張りの天窓の下のテーブルが用意されていた。着席後にテーブルセッティングするのがここの流儀とか。

 食前酒にすすめられたシャンパンはオレンジ色がかっていて綺麗。ブリュットでいてフルーティ。
最初のオードブルは、帆立のチップスにゴマとサテ味のディップ。台は食べられません。

 2番目のオードブルは、スフレしたポテトにキャヴィアがタップリ。中にはクリュスタセを煮詰めたクリームが忍ばせてある。
3番目はキクイモとトリュフのトゥルト。

 4番目のオードブルは驚きの一品。お煎餅状にした生のフォアグラの上から熱々のポトフのブイヨンを注ぐ美味しいスープ。中には賽の目切りのトリュフやシャンピニオンやフォアグラなどが入っていた。5番目は鳥の肝とエクルヴィスのガトー。

 5品のオードブルが終っていよいよメイン。初めてパンが出る。焼きたての美味しいフィセルとディップ。これだけでもワインが進みそう。私のチョイスはオマール・ブルー。絶品!ココナッツ苦手なのにココナツ果汁入りトムヤムクン風のソースが意外に心地よい。

【O】の御任せメインは貝のような鱈だった。パレットのようなお皿の片隅に美しく盛り付けられて。
出て来るまで秘密だから言わないけれど二人のメインにピッタリのワイン、と美人のソムリエールが見立てた2003年のシャブリがまた素晴らしかった。右は最初のデザート、ショコラのカリカリにシャルトルーズのグラニテ。

続いてデザート2品。 JFP最近の会心作らしいブランマンジェ(左)とクレマンティナ・カクテル風ババ、ハラペーニョのジヴレ。
二つともデリケートな食感と不思議な味。

最後のお楽しみサプライズ2題。鶏の足を模ったコクティエに卵型のショコラを載せてテーブルに置いたとたん、メートルドテルが黒い手袋をした握り拳で卵を叩き割ると、ショコラのカケラや中に隠してあったボンボンショコラが飛び散るという仕掛け。
もう1題は、クローバー(お店のマーク)型の大きな木の箱がドンとテーブルに置かれ、蓋を開けると卵のクレーム(固くて甘い茶碗蒸し状)と陶器のスプーンが出てきた。
因みにこの箱は最初からあちらこちらのテーブルの上に置いてあり、何でしょう?と無言の謎がけを演出していた。

JFPって、なんて悪戯好きでお茶目なシェフなのでしょう!
メートルドテルが食事の最初に『Bonne Appétit et Bon voyage!』と言ってウィンクしていたけれど、なるほど楽しい美食の旅でした。

2015年3月19日木曜日

パリ13区のガストロノミック・レストラン『L'Auberge du 15』

先週は、先々週から引きずっていたトラブルが漸く解決したかとホッとしたのも束の間、新たなるトラブル続出でトホホでした。
細かく記録しておきたい、愚痴をこぼしたい気もする一方、思い出すのも腹立たしく、早く忘れて立ち直りたいので(今だ未解決ですが…)、何があったかの詳細は敢えて書きません。

そのトラブル・ラッシュの間隙に得た束の間の平穏な時間に、ふと思い付いてランチに行ってみたレストラン『オーベルジュ・デュ・キャーンズ』についてリポートします。
パリ13区といえば、私達にとっては中華街そのもの、ミシュランの星付きレストランなどとは無縁のエリアという認識が浸透していますが、もしかしたらその常識が覆される日もそう遠くはないかも?と思える食体験をしました。
お店の名前が示すように、サンテ通りの15番地にあり、オーベルジュ(英語のINN、日本語の旅籠?)というだけにリュスティックで一見昔風なレストランです。
私が食通としてリスペクトしているピュドロフスキー氏が13区で唯一『皿』(ミシュランの星に相当)を1枚付けているレストランとして記憶してはいたのですが、その日の朝食時にミシュランをペラペラめくっていて『新しい日本人シェフ』云々の記事に注目するまで、すっかり忘れていたのでした。
とても若いシェフ、モリエ・ヨシノリ氏のおまかせ料理はどれも繊細で奥床しく仕事がされていて、種々の添え野菜の一つ一つに至るまで、それぞれ味わい深くいただけました。
これ見よがしな派手な演出はなく、さりげなく、美しく作られたお料理は、『春の予感』とでも名付けたいフレッシュで春の野山を想わせる牧歌的な美味しさでした。
欲を言えば、一見リュックスな食器類が、彼の料理のテイストと合わないし、私の趣味でもなかったのがちょっと残念。
ワインリストは充実しているけれど、ボトルの値段が意外に高く、お昼なのでグラス・ワインで我慢することにしたのですが、これが大正解!
大雑把な好みを聞いてはくれたけれど、期待はしていなかったのですが、なんと白も赤も私の好みにピッタリのブルゴーニュの上質なワインを開けてくれました。
お料理、お酒、サーヴィス、どれも高得点、車も近くに駐められるし、また行こうと思います。

 最近流行りの半オープン・キッチンと木と石を使ったリュスティックな内装。ちょっとだけモダン。

 前菜はカプチーノ仕立てのポタージュ。中にポワレしたフォア・グラが隠されていた。
お魚が何か聴き取れなかったけれど、身の締まった美味しい魚だった。クローバーが可愛い!

 本日のお肉は牛肉だったけれど、ホロホロ鳥に替えてくれた。スウィートピーの葉や茎、ハコベなどが添えてあり、摘み草料理みたい。綺麗なデザートは全部味が違うムースやグラス。

ピカピカに磨き上げられたキッチン。モリエシェフとダリ髭大男のメートルドテル。優しい人達。

L'Auberge du 15   15, rue de la Santé 75013 Paris  tel. 01 47 07 07 45  日・月休み


2015年3月3日火曜日

B&Bが9歳になりました!

3月1日、B&BことBokuとBettyが9歳のお誕生日を迎えました。

去年はうっかり忘れて、3日に雛祭りと兼ねて(こじつけて)祝いましたが、今年は前日に思い出し、夕方慌ててプレゼントやバースデイ・ケーキを探しに車を走らせました。
プレゼントは何とか買えたのですが、適当なケーキが見つからず、当日の午前中に近所中探し回った挙句、結局お粗末な小さなキャトル・キャールしか用意できなかったのが残念でした。
駄目な母親です、ケーキぐらい手作りするでしょ、普通。
来年こそは、準備万端整えて盛大にお祝いしてあげますからね、今回も赦してね、子供達。

朝のお散歩から帰って、『ベティーちゃん、きょうはねぇ、お誕生日よ!』と言ったら、足で耳を掻いていたベティーは持ち上げていた足を空中で止め、そのままの姿勢で10秒ほど固まって考えていたのですが、ハタと閃いたらしく、突然私の傍に駆け寄ってきて私の腕を手で引っ掻いて『ねぇねぇ、もう1回言ってみて!』とせがみ、『あ、思い出した?お・たん・じょう・び』と言う私の口をペロペロしてはしゃぎ、大変でした。
片やボクは、話を聴いてはいたようですが、全然ピンとこないらしく『何だったかなぁ?』という顔をしてました。

 テーブルに着くとおスマシするBettyと夫の手から目が離せないBoku

 七面鳥と馬肉のソテー、スナックエンドウと生パスタ添えが本日のお子様ランチ。
買い置きがあるとばかり思っていたら1本しか無かった蝋燭を点けたガトーを味見するBetty。

 ガトーがお粗末なので、せめてお花でも、と買ってきたチューリップを飾ったテーブル。
去年は庭の水仙を飾ったけれど、今年は去年より春が遅いようで、まだ咲かない。

満腹になり、プレゼントのダブルベッド(クッション)でお昼寝するB&B。
二匹の子豚さんって感じ。