Jean‐François Piègeはミシュラン二つ星、ピュドロフスキーのガイドでは三つ皿のレストランで、今回初めて行きました。
一言で要約すれば『遊びの多い料理店』といったところでしょうか。
店内のインテリア、サーヴィス、テーブルアート、お料理、全てに遊び心がタップリ入っています。
ワクワクしながら、楽しく、美味しく、軽やかに食事をしました。
全然胃にもたれることもなく、今朝などここ何ヶ月かの最低体重を記録したのには驚きました。
食べた話が続いて恐縮ですが、誕生日に免じてお赦しください。
今、Shimaisha新着品公開の準備真っ最中なので、事細かにリポートする暇がありません。画像をお楽しみ下さいませ。
エッフェル塔を望むサン・ドミニック通りは7区としては気さくで庶民的な商店街だ。
立派なファサードはJFPのカジュアル版ブラッスリー。レストランは横の狭い入口から二階に上がる。
立派なファサードはJFPのカジュアル版ブラッスリー。レストランは横の狭い入口から二階に上がる。
ラウンジのようなダイニングルーム。明るい席をリクエストしておいたら、ガラス張りの天窓の下のテーブルが用意されていた。着席後にテーブルセッティングするのがここの流儀とか。
食前酒にすすめられたシャンパンはオレンジ色がかっていて綺麗。ブリュットでいてフルーティ。
最初のオードブルは、帆立のチップスにゴマとサテ味のディップ。台は食べられません。
2番目のオードブルは、スフレしたポテトにキャヴィアがタップリ。中にはクリュスタセを煮詰めたクリームが忍ばせてある。
3番目はキクイモとトリュフのトゥルト。
3番目はキクイモとトリュフのトゥルト。
4番目のオードブルは驚きの一品。お煎餅状にした生のフォアグラの上から熱々のポトフのブイヨンを注ぐ美味しいスープ。中には賽の目切りのトリュフやシャンピニオンやフォアグラなどが入っていた。5番目は鳥の肝とエクルヴィスのガトー。
5品のオードブルが終っていよいよメイン。初めてパンが出る。焼きたての美味しいフィセルとディップ。これだけでもワインが進みそう。私のチョイスはオマール・ブルー。絶品!ココナッツ苦手なのにココナツ果汁入りトムヤムクン風のソースが意外に心地よい。
【O】の御任せメインは貝のような鱈だった。パレットのようなお皿の片隅に美しく盛り付けられて。
出て来るまで秘密だから言わないけれど二人のメインにピッタリのワイン、と美人のソムリエールが見立てた2003年のシャブリがまた素晴らしかった。右は最初のデザート、ショコラのカリカリにシャルトルーズのグラニテ。
続いてデザート2品。 JFP最近の会心作らしいブランマンジェ(左)とクレマンティナ・カクテル風ババ、ハラペーニョのジヴレ。
二つともデリケートな食感と不思議な味。
最後のお楽しみサプライズ2題。鶏の足を模ったコクティエに卵型のショコラを載せてテーブルに置いたとたん、メートルドテルが黒い手袋をした握り拳で卵を叩き割ると、ショコラのカケラや中に隠してあったボンボンショコラが飛び散るという仕掛け。
もう1題は、クローバー(お店のマーク)型の大きな木の箱がドンとテーブルに置かれ、蓋を開けると卵のクレーム(固くて甘い茶碗蒸し状)と陶器のスプーンが出てきた。
因みにこの箱は最初からあちらこちらのテーブルの上に置いてあり、何でしょう?と無言の謎がけを演出していた。
JFPって、なんて悪戯好きでお茶目なシェフなのでしょう!
メートルドテルが食事の最初に『Bonne Appétit et Bon voyage!』と言ってウィンクしていたけれど、なるほど楽しい美食の旅でした。
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