呆れながらも見捨てずに時々チェックして下さる読者の方々、本当にごめんなさい。
前稿の『コンピエーニュの森』も実はまだ続きが残っているのですが、古くなりついでに今しばらく置いといて、きょうはちょっとだけ古い5月中の出来事を振り返ってみましょう。
5月半ば2週間ほど里帰りしてまいりました。
当然ながら桜も鯉のぼりも終っておりましたが、羽田に出迎えてくれた父の車で実家に向かう道すがら、低く刈り込まれたサツキの並木(生垣?)が車道脇に続く景色が珍しかったです。思えば五月に帰ったことは無かったかも…。
実家に到着して、まず玄関で迎えてくれたのは、2日前の母の日に私が贈った(ネットで手配)カーネーションでした。
『ムーンダスト』というサントリーが開発した珍しいブルー系統のカーネーションで、とても綺麗でした。
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慢性貧乏暇無し症の妹Nが、珍しく少し余裕があるタイミングだったようで、何度か一緒にお出かけしました。
Nがお世話になっている宇野亜喜良氏の展覧会を拝見しがてら六本木ヒルズに行きました。
素敵な展覧会だったのですが、氏独特の美の世界にすっかり魅せられ、見入ってしまって写真を撮るのを忘れました。残念!
初めて行った六本木ヒルズ、モヤーっとした日だったので展望台には登りませんでした。お店を覘いたりしてブラブラし、テラスに出たらトップリ日が暮れていました。日本はすぐ日が暮れるので寂しくなるし、何となく焦ります。この歳になっても未だに『暗くなったらお家に帰らなくっちゃ』みたいな強迫観念やら帰巣本能が働くようです、日本に帰ると。
テラスから見上げた六本木ヒルズの高層ビルと、隙間から見えた東京タワーの写真を撮りました。お上りさんです~。
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初夏というよりもう真夏のような或る夜、アンティック姉妹社がお世話になっているお客様に渋谷にある素敵なライブハウスに連れて行っていただきました。
Tango-Jackという若い日本人男性5人のバンドで、リーダーであるパリで修行中のバンドネオン奏者兼作曲家、早川純さんの一時帰国のタイミングで行われる一夜限りのコンサートとのことで、私には全く未知の分野ながらピアソラ中心のプログラムとあって不安と期待でワクワクしながら参りました。
期待以上の素晴らしい演奏に惹きこまれ、日本の若い音楽家のグレードの高さに驚きつつ、手が痛くなるほど(腱鞘炎で鍼通い中なのに)拍手喝采いたしました。
気の利いたプティ・プラを何皿かつっつきながら、フルボトルのカヴァを2本も空け、オバサン二人はラテンな音とリズムに酔い痴れ、ノリノリで大いに盛り上がったのでした。
Yさま、素敵な一夜を有難うございました!
場内撮影禁止だったので、YOUTUBE(当夜のステージは未だUPされていないようですが)をご参照ください。
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恒例の家族旅行、今年は母の体調が優れないので遠出は控え、すぐ近くの河口湖に行きました。
母は山の絵を描くのが好きで八ヶ岳をよく描いておりましたが、ここ暫く山を見ていないようなので富士山が良く見える湖畔の宿を私が選んだのです。
直接ホテルに行っても退屈だし天気も良いので、Nの提案でホテルの対岸に位置する『オルゴールの森』というテーマパークのような所に寄り、軽くランチをしたり園内でのイヴェントを見たりしました。
対岸に富士山を望む湖畔に作られた庭園内には運河や花壇、ヨーロッパ風な建物が美しく配され、一見子供騙しなおとぎの国っぽい感じはするものの、なかなか本格的な作りで感心しました。残念なことに富士山は最後まで頭を雲の上に出してはくれませんでしたけれど…。
オルゴールの森だけに、そのコレクションは半端でなく、世界最大級という幅13m、高さ5mもある巨大なダンスオルガン(上の写真はその一部)やら、タイタニック号に搭載される筈だったという自動オーケストラ演奏機などモニュメンタルな大作など凄い収蔵品を有する大ミュージアム。オウナーはどんな億万長者か?と思ったら、ここもあの鵜飼さんでした。
コレクションをもっと見たかったし、ローズガーデンも歩いてみたかったのですが、お年寄り二人がお疲れの様子なので、後ろ髪を引かれながらオルゴールの森を後にしてホテルに向かいました。
富士五湖随一の老舗ホテルという富士レークホテルのホールの広々としたラウンジ。湖のパノラミックな眺望が素晴らしいアールデコ風なインテリアで、落ち着く。
70㎡もある広いスイートルームには富士山が見える天然温泉の半露天風呂が付いていて、とても気持ち良かった!夕方には雲が殆ど切れて、前日に降ったという雪で化粧された富士山が美しかったです。
翌朝、ホテル屋上の展望室から見た富士山。7階までエレベーターで上がり、後は急な階段を喘ぎながら登った(母は殆ど死にそうでした)甲斐があって、家族全員が『ワー!』『オー!』と感嘆の声を上げた素晴らしい景色でした。
父は『あ~たま~をく~も~の~♪』と歌い出し、『ワシ、明日この歌を歌うんだ、ちょうど』と(老人ホームに慰問コンサートをしに行くのだとか)お歌の練習をしてウルサイことでした。
自分も老人なのに(孫がいないせいか?)自覚が無いらしく、自分よりおそらく若いであろう初老の人達をおじいちゃん、おばあちゃん呼ばわりしているから笑っちゃいます。
母は、展望室のソファーに引っくり返りながら『やっぱり、富士は日本一の山って本当なんだわ』と感動していたし、河口湖なんて…と危ぶんだけれどまずまずの選択だったようです。
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