2013年4月3日水曜日

誕生日のディナー

本来ならガラスの話の続きをしなくてはならないのに、またまた食べた話が続いて恐縮なのですが、余韻醒めやらぬうちに記録しておかないと歳のせいか忘れてしまうのです。
と、いいながらもホラ、3日目の今日は、既に味や食材など忘れかけております。

3月30日は私の〇〇回目の誕生日でした。4月の夫の誕生日は泊りがけで食べに行くのですが、私の誕生日はまだ寒いのでパリで食事だけというパターンがここ何年かの慣わしになっており、去年はミシュランの星を獲得したばかりのSOLAに行きましたが、今年は迷い抜いた末パリ8区ジョルジュ・サンク通りのLE DIANEでディナーをしました。
シャンゼリゼ通りとジョルジュ・サンク通りの角にある超有名な老舗レストランFOUQUET'Sがホテル・チェーンのBARRIEREの傘下になり、隣にHOTEL FOUQUET'S BARRIEREが出来てから数年以上経ちましたが、レストランLE DIANEはそのホテルのメイン・ダイニングです。
特に有名ではないし、私も実は知らなかったのですが、ミシュランのサイトでユーザーの評価が抜群に高く、あの"黄金のトライアングル"と呼ばれる場所にある星付きレストランとしてはリーズナブルなお値段ではあるし、土曜日も営業しているし、写真で見たところ素敵そうだし、という訳で決めたのでした。
結果は?と訊かれたら、やっぱり高かった!という言葉がまず出ますね。何が高いってアペリティフとワインと水1本ずつとコーヒー、の飲物代がお勘定の約半分を占めているのです。自分で選んだ訳だけれど、なんか愕然!
肝心のお料理は6品のデギュスタシオン・メニューにしたのですが、量的にはさほど重くはなかったものの、舌に重いというか新鮮味に欠け、味覚的にも視覚的にも飽和状態に達してしまう感がありました。どれも美味しいのだけれど、それだけ。驚きや感動を覚えないのです。
ひとつには照明が暗過ぎて、お料理の彩りやディテールが良く見えないというのもマイナスだったかも知れません。(写真はレタッチによって明るくしてあります。)
Laurent PerrierのクップとAloxe Cortonは美味しゅうございましたし、雰囲気も良かったです。
ま、人間にとって食事というのは何を食べるかだけではなく、どのように食べるかという事も大事なわけで、口の中だけの狭い世界で論ずるべきではないと思います。
パリの象徴のような場所で、素敵な洗練された空間でゆったりと上品に贅沢にいただくお食事、誕生日のイヴェントとしては満足でした。

中庭を望む広々とした円形のダイニングルーム

アペリティフのおつまみ      サーモンと大根と貝のアミューズ

鶉の卵のポシェ 鶉肉とトリュフ添え   帆立貝のポワレとイカ墨のカネロニ

平目のグリル フォアグラのカリカリ添え  鳩のステーキ トリュフと2色のビーツ添え

りんごのデザート           ショコラのデザート      

食後のコーヒーは隣のバー・ラウンジでいただいた

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