と、いいながらもホラ、3日目の今日は、既に味や食材など忘れかけております。
3月30日は私の〇〇回目の誕生日でした。4月の夫の誕生日は泊りがけで食べに行くのですが、私の誕生日はまだ寒いのでパリで食事だけというパターンがここ何年かの慣わしになっており、去年はミシュランの星を獲得したばかりのSOLAに行きましたが、今年は迷い抜いた末パリ8区ジョルジュ・サンク通りのLE DIANEでディナーをしました。
シャンゼリゼ通りとジョルジュ・サンク通りの角にある超有名な老舗レストランFOUQUET'Sがホテル・チェーンのBARRIEREの傘下になり、隣にHOTEL FOUQUET'S BARRIEREが出来てから数年以上経ちましたが、レストランLE DIANEはそのホテルのメイン・ダイニングです。
特に有名ではないし、私も実は知らなかったのですが、ミシュランのサイトでユーザーの評価が抜群に高く、あの"黄金のトライアングル"と呼ばれる場所にある星付きレストランとしてはリーズナブルなお値段ではあるし、土曜日も営業しているし、写真で見たところ素敵そうだし、という訳で決めたのでした。
結果は?と訊かれたら、やっぱり高かった!という言葉がまず出ますね。何が高いってアペリティフとワインと水1本ずつとコーヒー、の飲物代がお勘定の約半分を占めているのです。自分で選んだ訳だけれど、なんか愕然!
肝心のお料理は6品のデギュスタシオン・メニューにしたのですが、量的にはさほど重くはなかったものの、舌に重いというか新鮮味に欠け、味覚的にも視覚的にも飽和状態に達してしまう感がありました。どれも美味しいのだけれど、それだけ。驚きや感動を覚えないのです。
ひとつには照明が暗過ぎて、お料理の彩りやディテールが良く見えないというのもマイナスだったかも知れません。(写真はレタッチによって明るくしてあります。)
Laurent PerrierのクップとAloxe Cortonは美味しゅうございましたし、雰囲気も良かったです。
ま、人間にとって食事というのは何を食べるかだけではなく、どのように食べるかという事も大事なわけで、口の中だけの狭い世界で論ずるべきではないと思います。
パリの象徴のような場所で、素敵な洗練された空間でゆったりと上品に贅沢にいただくお食事、誕生日のイヴェントとしては満足でした。
中庭を望む広々とした円形のダイニングルーム |
アペリティフのおつまみ サーモンと大根と貝のアミューズ |
鶉の卵のポシェ 鶉肉とトリュフ添え 帆立貝のポワレとイカ墨のカネロニ |
平目のグリル フォアグラのカリカリ添え 鳩のステーキ トリュフと2色のビーツ添え |
りんごのデザート ショコラのデザート |
食後のコーヒーは隣のバー・ラウンジでいただいた |
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