久々の大ヒットです!
この3月1日に出た今年のミシュラン赤ガイドをペラペラしていて目に留まったレストラン"ABRI"アブリに行ってみました。
abriとは避難小屋とか隠れ場所とか雨をしのぐ屋根のある停留所とかを指すフランス語ですが、ミシュランには
『みんなが喜んで避難する極小のabri。有名レストランで働いた後パリで独立する若い日本人シェフが行列をなしている昨今だが、Katsuakiはまさしく日本的な繊細さをもってフランス料理への敬意を立派に表している。非常に良いカリテプリ(コストパフォーマンス)!』とのコメントが。星も付いていないのに随分褒められてます。
食べる事となると好奇心が抑えきれなくなる私は、早速ググってみました。するとフランス人グルメのブログに事細かにレポートされているではありませんか。レストランとも呼べないような店構えらしいけれど、めちゃめちゃ安くて美味しそう!
これは行くっきゃない、とすぐに電話予約を試みたのですが全然つながらない。
しつっこくトライしてやっと翌日のお昼の予約が取れたのですが、1時間で席を空けなくてはならないそうな。
生意気な!と思う反面こんなに混んでいるってことはもしかして?と期待に胸が・・・。
パリ北駅に近い庶民的でゴタついた界隈の小さな道に面していて、看板もメニュー入れも無く、まさかここじゃないよね?といった感じのファサードのガラスの内側に白いコピー用紙にプリントしたメニューが貼ってあり、小さく店名がありました。狭い店内の半分ぐらいがオープンキッチンで、小学校の教室の机と椅子みたいな客席が20席。小坊主のようなお兄さんがKatsuakiシェフらしく、黙々と料理に専念していらっしゃいました。
一番高いおまかせメニューが39ユーロ。それを所望したところ、お昼は22ユーロのおまかせメニューだけとのこと。エ~、わざわざ来たのに!と思ったけれど仕方ない。それでも前菜2品とメインにデザートなのでま、いいか。で、最初の前菜はスズキのカルパッチョ(左)、次の前菜はイカのポワレでした。量は少なめだけれど、それぞれしっかり作られていて、とっても美味しい!
メインはお魚かお肉か選べたので、二人でひとつずつ取り、いつものように半分ずつ味見をしました。魚はメーグル(ニベ科の大魚)のソテー、肉は地鶏のクリルで、両方とも香ばしく焼けていてしかも中はシットリ、付け添え野菜やソースもシンプルでいてスペシャル、たいへん美味でした。
デザートはショコラのマルキーズ。ミルクジャムのソースとほうじ茶のアイスクリームが絶妙でした。ワインもリーズナブルで良くセレクトされています。マルサネの2007年の赤は、安いのにとても芳醇で味わい深く、しかもカジュアルで後に残らない良いワインでした。
予約で満席なのに何人も来ては断られていて、夜はもっと混んでいて2ヶ月先まで予約でいっぱいとのこと。去年の8月に開店したというのに大繁盛です。また行かなくっちゃ。
ABRIの住所:92 rue du Faubourg Poissonnière 75010 Paris tél: 01 83 97 00 00
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