2014年11月9日日曜日

バカラ250周年記念 《LA LEGENDE du CRISTAL》展 -その3-

我家御用達のスーパーマーケットAUCHANから私の携帯に、『7日と8日だけ活きオマール特売!』というSMSが入ったので、きょうは土曜日で混むのに勇み足で買いに行きました。
お気に入りのブルゴーニュの白Rully Premier Cru 2009を開け、オマール、ラングスティーヌ、平目のうまいもんトリオによるシェフのおまかせメニューで、ちょっと贅沢な家ランチをしました。
おなかいっぱいです。夜は食べられません。

しつこいようですが、バカラ展の続きいってみようと思います。
なんだか今日は疲れたので、写真だけ掲載します。コメントは明日追加します。スミマセン。

パリ市を象徴する船のオブジェとテーブル。ル・グラン・デポという高級クリスタルや陶磁器の専門店からの注文により制作。1900年のパリ万博出品。

フロアスタンド式燭台 (左)1909年 ニコライ二世の注文  (右)1867年 アレクサンドル二世が王妃のために注文
テーブルは同じく1867年 アレクサンドル二世の注文 椅子は1883年インドのマハラジャの注文

ロシア、ロマノフ王朝のためのグラス類 20世紀初頭。(左)ドミトリー・パヴロヴィチ大公の注文
(右)1906年に最後の皇帝ニコライ二世の為に作られたためService du Tsarと呼ばれる。

1909年にNancyで開催された東フランス国際博覧会出品のアプリック(壁灯)
ここから下5枚の写真は全て同博覧会出品作品です。

『波』と題されたインク入れ  『魚の尾』花瓶 

ブロンズとクリスタルのコンポジション作品がこの時代多く見られる。
右2点は色被せ、エッチング、金彩によるバカラには少ないアール・ヌーヴォー的な作品。

この博覧会場のバカラのスタンドの写真をバックに、今も続いているプラフォニエCrinoline (左) とランタン (右)

スタンド入口に展示された高さ1.7mもの巨大な花瓶。エチオピアの王様が購入したので"Vase du Négus"と呼ばれる。
右は『ポンペイ風松明』と俗称される2.15mものオイルランプ

美しい聖杯類。金彩はエナメル絵付師Auguste Heiligensteinの手になる。

晩餐会のテーブルをイメージしたテーブルセッティングの上に吊られたルイ16世風大シャンデリア2台
左は19世紀末の24の蝋燭と24の電球を使ったもの。右は1891年の88の蝋燭を用いるもの。

上のシャンデリアの下には各国の王室や政府から公式晩餐会用に注文されたグラス類がセットされている。
アメリカ、ルーズヴェルト大統領、François Villon(モデル) ロシア、ニコライ二世、Tsar

日本、ムツヒト(明治)天皇、Beauvais   インド、マハラジャ・カプールタラ、Pau

フランス、エミール・ルベ大統領、Juvisy

2014年11月7日金曜日

バカラ250周年記念 《LA LEGENDE du CRISTAL》展 -その2-

秋が深まってまいりました。パリは昨日から突然寒くなり、朝など気温が5~6℃しかありません。
今日から秋のバスティーユ大骨董市が始まりました。
搬入日の昨日一回りして来ましたが、今日もまた宝探しに行って参りました。
脚が疲れましたが、普段の運動不足の解消も兼ねて(きょうは)休まず、飲まず、食わずで頑張りました。

さて、バカラ展の続きをご覧下さい。

色被せグラヴュール(エッチング)花瓶とパンチ・ボウル 1867年

1867年のパリ万博出品作品。
中央はSimonの花瓶と呼ばれるバカラの代表作(Simonはグラヴュールを施した彫り師の名前)

同じく 1867年のパリ万博出品作品。古代エジプトやギリシアのモティーフが使われている。

ロレーヌ地方はビールの本場だけにバカラにはビール用の凝ったグラス類が多い。
左はグラヴュールのビールセット1878年。右は1867年パリ万博出品グラヴュールの水のセット。

氷を入れるポケット付きのピッシェ2種1860年代。シメール(キマイラ)のピッシェ1878年。

1878年パリ万博出品作品。アラブ風とイタリアン・ルネッサンスをミックスしたピッシェ。
チェス盤とチェス駒。駒を仕舞うコンパーティメントには赤い絹のキャピトネが敷かれている。

 同じく1878年パリ万博出品作品群。左手前はイタリア16世紀のラピスラズリ製クップとそれを模したバカラのクップ。一連のイタリアン・ルネッサンス風なカットグラヴュール作品。

エナメル彩と金彩で花や月が描かれた代表的なジャポニズム作品。やはり1878年パリ万博出品作品。

1878年~1880年はジャポニズムの最盛期だったようで、多くのジャポニズム作品が作られた。
でも、日本には棲息していなかった象が何故?

高さ65cmもある象のリキュールセット(ホテル・クリヨン所蔵品)。一連のオリエンタリズム(つまりアラブ風)作品。
しつこいようですが、殆どが1878年パリ万博出品作品です。

いかがですか?どれもこれも、まさに垂涎ものですよねぇ。バカラ展まだまだ続きます。次回をどうぞお楽しみに!

2014年11月5日水曜日

バカラ250周年記念 《LA LEGENDE du CRISTAL》展 -その1-

『クリスタルの伝説』或いは『クリスタル物語』と題されたバカラ創立250周年を記念する回顧展が、10月15日からパリのプティ・パレ美術館で開催されています。
オールド・バカラをスペシャリテと謳っているアンティック屋を営む私達にとっては、何を措いても見にに行かなくてはならない必見、待望のこの展覧会、実は恥ずかしながら日本のお客様から最初に情報をいただいたのでした。
6月に観に行ったメゾン・バカラでの《BACCARAT 250 ANS》展は大したこと無かったので、今回のプティ・パレのバカラ展を待ちに待っていたのですが、10月は何やかやと有って忘れており、遅れ馳せながらこの日曜日に行って参りました。

期待以上の素晴らしい大展覧会でした!
500点にも及ぶ普段は本でしか見られないような歴史的逸品を間近に好きなだけ見られるなんて、夢のようです。
またライティングやレイアウト、全体の構成など展覧会そのものが洗練されていて美しく、とても素敵なイヴェントでした。
しかも嬉しいことに撮影自由だったので、写真撮りまくってきました。
一度でご紹介しきれないので分けてご覧に入れたいと思います。

 1900年のパリ万博のパヴィリオンとして建てられ、1902年からパリ市立美術館として公開され現在に至るプティ・パレ美術館。カッコ良いバカラ展の垂れ幕。

 パレ(パラス)を名乗るだけあって宮殿のように豪華な内部。実は中に入ったのは初めて。

 展覧会の入口脇に吊るされたバカラの巨大シャンデリア。美しい!

 1844年製ウランクリスタルの鉢。1850年代の色クリスタルのテーブルウェア各種。

 やはり19世紀半ばの色被せ、オパリーヌ、オーヴァーレイなどの色物製品色々。

 1855年パリ万博出品作品。左から色被せ、エナメル彩、金彩花瓶。型吹きオパリーヌにエナメル彩、金彩コルネ型花瓶一対。オパリーヌに金彩、蛇の手付き高脚クップ。

 ルイ18世王朝の注文によるカットグラスサーヴィス一式。1823年製。

 ヴェネツィアン風レースグラス製品。1850年頃。

高さ60cmの吹きガラスに赤い蛇が溶着されたコルネ型花瓶 1860年頃。 
ベリー公爵夫人のトワレット・テーブル(化粧台)と椅子 1818-1819年製。

19世紀半ばのミルフィオリ作品、カットとグラヴュールのキャラフとグラス、トリプル・オーヴァーレイの羽根ペン挿し。

2014年10月24日金曜日

『シャトー・デ・モンテロン』のCOZYな一日

話は2ヶ月も前に遡りますが、夏のアルザス・ロレーヌ小旅行の帰途、VERDUNの近くのChâteau des Monthairon というシャトーホテルに一泊しました。
Bitcheから自宅へ直行は疲れるし、つまらないので中間で一泊しようということで探して予約したホテルでした。
HPを見た限りでは食指が動くというほどでもなかったので、特に期待はしていなかったのですが…。
着いてみたら、とても大きくて立派なシャトーで、Meuse川に縁取られた14hもある広大な庭園も良く、お料理も美味しく、シャトーっぽい気取りが全く無い雰囲気も良く、大正解でした。
子供達もお庭を自由に駆け回って大喜びだったし、もしまたあの地方に行くことがあれば再訪したいレストラン・ホテルです。

1857年~1859年築のネオクラシックと王政復古様式がミックスされた美しい城館。

 自然が残されていて感じの良い広大な庭園。奥に流れる川の写真を撮るのを忘れた。

 内装や調度品はい今ひとつだったけれど広々としたクラシックなお部屋。迷路のような廊下。

私達が夕食を とったダイニングルーム。窓際のテーブルに飾られたブーケが素敵だった。
 
 喉が乾いていたのでアペリティフは地ビールに。東はビールの本場だけにどこで飲んでも美味しい。
定番の背の高いグラスもいい。アミューズは何だったか覚えてない。位置皿が綺麗!

 鴨のフォアグラ2種。マルカッサンの生ハムをあしらったのが美味!
小鴨のフィレ、旬のミラベル(この地方特産の果実)のソース。

 チーズとデザート。この頃には半ば朦朧としていて、味の記憶が無い…

 色々なダイニングルームやサロンがある。全ての部屋に暖炉とシャンデリアが。
さすがにシャンデリアが部屋の雰囲気とピッタリ合ってますね。

このお城のファサードやテラスはモニュメントに登録されているらしい。
アンティック好きな私達とお庭好きな子供達には、シャトーに泊まるのはやっぱり楽しい。

2014年10月9日木曜日

ブローニュ・シュル・メールにて

ブログに書かなくっちゃというネタが溜まるばかりで、怠慢でちっともアップできません。
時系列が狂うのは気持ち良くないのですが、まだ少し温かい最近の出来事を先に書いてしまいます。

先週末、フランス北部のドーヴァー海峡に面した町Boulogne-sur-Merに1泊で行って参りました。
この町のオークションに出品されたバカラのジャポニズム作品がどうしても欲しかったのです。
他にもアルジー・ルソーのヴェイユーズ(無謀にも)や、ルネ・ラリックの花瓶、ドームの蓋物など8点ほどあわよくば落札したいと野心満々で赴いたのでした。
結果は完敗でした。何一つ落とせず、プチプチなどの梱包材料まで持参して、とんだ恥を掻いただけで退場してきました。
エスティメート価格が異常に安かったのは客寄せの為の作戦だったかと思うほど、会場、電話、ネット(ライヴ)の三つ巴でガンガン競り上がり、全て及びでない時点でリタイアせざるを得ないという情けない状況だったのです。
田舎だと思って多少舐めていたのですが、大間違いでした。悔しかったですぅ。
ホテルとレストラン(同じ場所)を予約し、子供達を乗せて片道280kmを2時間半もかけて遠征したのに…。

ブローニュは三度目の訪問でした。思えば、二度とも★付きレストランで食事をするのが主な目的で、ほとんど街を歩いたりしておりませんでした。
気を取り直して、昔々食べたオーベルジュがリニューアルして素敵なホテル・レストランになっている宿泊先でゆっくりしたり、古い街を少し散歩したり、港の魚市場で活きた巨大(2.8kg)なオマールやサザエほどもあるビュロ貝(ツブ貝の類)、舌平目なぞを仕入れて帰ってきたのでした。

 昔(多分25年ほど前)は田舎のオーベルジュ然としていたレストランがモダンでシックになっていてビックリ。

 アミューズはソーモンのリエット、不思議な真っ黒けのパン付き。お任せメニューなのに、フォアグラか海の物か希望をきいてくれた。出てきたのは彼ら曰くスズキのサシミ(実は生っぽいマリネ)。なかなか美味だった。

 メインも牛や羊は食べないと言ったら魚にしてくれた。ホウボウが出てきたけど今一だった。
デザートは赤い果物のスフレ。甘いデザート・ワイン付き。

 高い街(高台になっている)と呼ばれる城壁に囲まれた旧市街の門。船に乗った聖母子像はこの町のシンボル。大昔、ここの海辺に天使が漕ぐボートで木の聖母子像が着いたという奇跡の伝説があり、巡礼の地になっていたらしい。

 船に乗ってきた聖母を祭る大聖堂。とても大きくて私達の歩いた範囲からは全景を撮れる場所が無かった。
街で見た二匹のイルカの泉。

 花屋?可愛い物屋?結局何屋さんか分からなかったけれど優しいオニイサンが営む素敵な古い店。

 オニイサンの許しを得て、店内も撮影させてもらった。

お向かいにも可愛い店が。ゆっくり歩いてみたい古い街だ。

昔食べた時は一つ星レストランだったHostellerie de la Rivièreは本当にチャーミングで今風な店になっていたけれど、現シェフの料理の腕はお父さんに敵わないようで今は★無しです。
でも、とても流行っていて、外国からのお客も多かった。安くて、おもてなし精神に徹していて、気持ち良く過ごせました。予約が遅かったので小さな部屋しか無かったけれど洒落ていて、悪く無かったです。
1泊して、夕食(ワインがそれぞれの皿に1杯ずつ付くお任せコース)と朝食(何が食べたいか、卵はどう調理するか聞いてくれて、夕食と同じように丁寧にテーブルにサーヴィスしてくれる)が付いて、二人で199ユーロ(約28,000円)という奇跡的な安さに恐縮でした。