2014年11月5日水曜日

バカラ250周年記念 《LA LEGENDE du CRISTAL》展 -その1-

『クリスタルの伝説』或いは『クリスタル物語』と題されたバカラ創立250周年を記念する回顧展が、10月15日からパリのプティ・パレ美術館で開催されています。
オールド・バカラをスペシャリテと謳っているアンティック屋を営む私達にとっては、何を措いても見にに行かなくてはならない必見、待望のこの展覧会、実は恥ずかしながら日本のお客様から最初に情報をいただいたのでした。
6月に観に行ったメゾン・バカラでの《BACCARAT 250 ANS》展は大したこと無かったので、今回のプティ・パレのバカラ展を待ちに待っていたのですが、10月は何やかやと有って忘れており、遅れ馳せながらこの日曜日に行って参りました。

期待以上の素晴らしい大展覧会でした!
500点にも及ぶ普段は本でしか見られないような歴史的逸品を間近に好きなだけ見られるなんて、夢のようです。
またライティングやレイアウト、全体の構成など展覧会そのものが洗練されていて美しく、とても素敵なイヴェントでした。
しかも嬉しいことに撮影自由だったので、写真撮りまくってきました。
一度でご紹介しきれないので分けてご覧に入れたいと思います。

 1900年のパリ万博のパヴィリオンとして建てられ、1902年からパリ市立美術館として公開され現在に至るプティ・パレ美術館。カッコ良いバカラ展の垂れ幕。

 パレ(パラス)を名乗るだけあって宮殿のように豪華な内部。実は中に入ったのは初めて。

 展覧会の入口脇に吊るされたバカラの巨大シャンデリア。美しい!

 1844年製ウランクリスタルの鉢。1850年代の色クリスタルのテーブルウェア各種。

 やはり19世紀半ばの色被せ、オパリーヌ、オーヴァーレイなどの色物製品色々。

 1855年パリ万博出品作品。左から色被せ、エナメル彩、金彩花瓶。型吹きオパリーヌにエナメル彩、金彩コルネ型花瓶一対。オパリーヌに金彩、蛇の手付き高脚クップ。

 ルイ18世王朝の注文によるカットグラスサーヴィス一式。1823年製。

 ヴェネツィアン風レースグラス製品。1850年頃。

高さ60cmの吹きガラスに赤い蛇が溶着されたコルネ型花瓶 1860年頃。 
ベリー公爵夫人のトワレット・テーブル(化粧台)と椅子 1818-1819年製。

19世紀半ばのミルフィオリ作品、カットとグラヴュールのキャラフとグラス、トリプル・オーヴァーレイの羽根ペン挿し。

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