此処も4回目ぐらいかしら?最初に来たのは30年以上前、ミッチャンと一緒でシャトーブリアンが生まれた家とかいうホテルに泊まったのよね、などと懐かしみながら門をくぐりました。
12世紀に築かれたという城壁に囲まれ、カッチリと整然と建ち並ぶ堅牢な家々、迷路のような石畳の狭い道。
この出島のようなサン・マロの旧市街は全体に見事にグレーベージュで、石で出来た街という感じがします。
でも、冷たい感じはしなくて活気があり、洒落ていて、好きな街です。
16~17世紀にはコルセール(国王公認の海賊?)の活躍でフランス随一の港町として繁栄したという堅固な街も、第二次世界大戦で8割が破壊され、今見る姿は戦後に復元されたものらしいけれど、そんな感じは全然しません。
建造物の石材一つ一つに番号をふり、忠実に復元したのだとか。旧き良きものを残そうとするフランスの精神、凄いです。
城壁の中はほぼホコ天なので、車は壁の外の駐車場に。傍に古書市が出ていた。
城壁の内側。道に面した下の方には壁に嵌め込まれたようなレストランや店が連なる。
門の外側に頭だけ見えているのはシャトー。サン・マロの旗が揚がっている。
街並み。カテドラルの鐘楼。石畳と階段。突き当りの壁の向こうは海。
モンサンミッシェルのメール・プラールのブティックがここにも。綺麗に並んだガレットの缶。
石の街の中のオアシスのような緑地。 古井戸のある由緒ある家。私達が入ってきた門。
帰る前に再び城壁の外から一枚。
出島全体を遠景で撮りたかったけれど、或る場所に行かなければ無理のようだ。
出島と本土(?)の間にはヨットハーバーやドックが複雑にある。
ホテルからサン・マロはすぐ近くだったので、お昼にはまだ早い時間に終わってしまい、カンカルで食べることにしました。
それにしても早過ぎたので、カンカルの先のPointe de Grouin (グルアン岬)に行ってみました。
この岬の突端近くにある一軒宿に昔々長女(チャウチャウ)を連れて2~3泊し、釣りをしたりしてノンビリ過ごしたことがあり、懐かしかった…。
寂しくも美しくソヴァージュな景色。
遥か彼方に、小さくモン・サン・ミッシェルのシルエットが見える。
(写真クリックして拡大して見てください。)
前日によその人が食べているのを見て「あれ何?」と気になっていた『馬の足』と呼ばれる30年物(?)の巨大な天然平牡蠣。
シェフに明日是非食べてください、と言われていたので、同じ店にリピーターする。
一人1個ずつで十分の食べごたえがあり、大味かと思いきや頗る美味!
前日も食べて感動した鮑のフリカセをリピート。下に敷いているのは椎茸などの茸、殻に入っているのはポテトのピュレ。
昨日は牡蠣やラングスティーヌがメインでこの一品は半分っこだったけど、今日は贅沢に一人1個ずつ。美味しい~!
今回の旅行中最高の美味で忘れがたい鮑のフリカセを食べさせてくれたレストランは≪LE TROQUET≫ル・トロケ(ビストロとかカフェの意味)という何の変哲も無い、見た目だけなら私達は絶対入りそうにない店。
表に出してあるメニューを見て、鮑がある!テラスで食べていた人のラングスティーヌが大きい!それに時間も遅くなったし、雨も降ってきたから此処でいいか?ってな調子でたまたま入ったのですが、大当たりでした。
海の幸の店がズラリと並ぶカンカルの港ですが、ここのは新鮮で物が良く、デザートも美味しかったし。もしまたカンカルに行くことがあったら、絶対にまた行きたいレストランです。
サン・マロがすっかり霞んでしまったのでした。
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