2013年9月4日水曜日

ミニヴァカンス2日目 ヴァルモンそしてフェカン

今回のミニヴァカンスのメインである、安くて美味しい(かも知れなかった)料理旅館はVALMONT ヴァルモンという小さな村にある"LE BEC AU CAUCHOIS" ル・ベック・オ・コショワというオーベルジュです。
田舎の街道筋に19世紀からある古いオーベルジュ(旅籠)をリュスティックモダンなホテル・レストランに改装し、若きオーナー・シェフPierre CAILLET ピエール・カイェと奥さんが経営しているのです。
シェフは2011年にMeilleurs Ouvriers de France(国家最優秀職人賞、日本の人間国宝に相当する)を授与された料理人で、2012年にミシュラン赤ガイドで1★を獲得しています。
MOFのコンクールは4年に1度しか開かれず、色々なジャンルに分かれていて、食関係だけでも料理人、パティシエ、ショコラティエ、ソムリエ、バーマンなどの部門に更に分かれます。2011年には400人の料理人が応募した中から10人が選ばれたとのことです。MOFの料理人は襟に三色旗が付いたコックコートの着用が認められ、CAILLET氏も誇らしげに着用しておられました。
三夜連続で名人のお料理をいただくとあって、1日目のお昼は極軽くヴール・レ・ローズ名産の生牡蠣とスープ・ド・ポワソンだけ、デザート無しでディナーに臨みました。
結果は、『大当たり!』でした。私の勘に狂いはありませんでした。またしても『安くて美味しい料理旅館』発見です。
部屋は5部屋しかなく、簡素だけれど清潔で居心地が良く、大きな池に面した美しい庭に直結しており、眺めが素晴らしく、子供達が自由に庭に出で遊べるのが嬉しい。テレビが旧式で小さいのとWifiが繋がらないことを除けば、キャリテ・プリOKです。

1日目は曇りだった天気が2日目は雨になってしまいました。去年も一昨年もインディアン・サマーに恵まれたのに、今年は出かける前日まで続いていた好天がまるで嫌がらせのように急変し、ついてないなあ、まったく。
気を取り直して、車で15分ぐらいのFECAMP フェカンの街へ向かいました。3~4年前から、この街にうちの子供達の親兄弟が住んでいて、私達はそのお宅を子供達の実家と呼んでいるのです。彼等一族はキャラクターが強烈で、特に女子は性格がきつく顔を合わせると喧嘩が始まるので、子供達同士は会わせられません。彼等の養父母であり養祖父母にあたる日本人カップルは、彼等7匹(現在は6匹)のためにパリ1区のアパートを売りはらって港町フェカンに移住したのです。今回は近くに来たついでに、子供達のおばあちゃん達に自家製のカボチャ、キュウリ、茗荷などを届けたのでした。
久しぶりの再会で話が尽きず、フェカンのレストランで海の幸の大盛り合わせをつまみにワインをたくさんいただきました。でも、田舎に会いに行ける親戚(?)が住んでいるのは、なかなか良いものです。今度は、柚子が生ったらまた届けに来るからといって別れました。

日暮れ時のル・ベック・オ・コショワ。野中の一軒家といった風情。

第一夜のディナー。左はアペリティフとおつまみ。自家製バター。りんご入りのパン。
前菜のフォア・グラのテリーヌ、オマールのそぼろ入り。最高に美味!

メインはフェカン湾の平目、キャベツの芯とニワトコの花風味のソース添え。
フランボワーズとピーマンのデザート。意外に相性が良く、大人の味。

部屋の前の庭。水面に朝靄がかかっていた。

モノトーンでシックな朝食のお部屋(夜はレストランの個室として使用)。
コンチネンタル朝食。全て自家製、手作りで美味しい。

朝のお散歩で牛さん達に対面。草を食べていたのを止めてみんなでBB達を見に近付いて来た。
興味津々だったくせに近過ぎると見ないふりをする複雑なBetty。Bokuは我関せず牛に負けじと草を食む。

左はBB達のパパVinci。右は妹(姉かも)のMomoちゃん。ママが亡くなり、今はパパと小父さんとお兄ちゃんと姉妹3匹が牡雌1匹ずつの3グループに分かれて家庭内別居で暮らしている。


Le Bec au Cauchois のHP: http://www.lebecaucauchois.com/



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