2018年9月30日日曜日

プチヴァカンス@ペイ・ド・ラ・ロワール -LAVALにて-

寒いです!今、朝7時(まだ夏時間)で4℃、きょうの最高気温は18℃という予報。
我家では数日前から暖房を入れております。
忙しかった9月も最終日になりました。
姉妹社的には大きな骨董市2件、業者市1件、地方の個人宅での買い付け1件、蚤の市2回、サイト更新作業など、個人的には旅行、Oの定期検診2件、展覧会1件など、おそらく一年中で最も多忙な月だったと思います。

遅まきながら中断していたヴァカンスのリポートを再開します。
今回の滞在地2ヵ所は200kmほど離れていて県は違うのですが、同じPays de la Loire地域圏に属しています。
Wikiによるとペイ・ド・ラ・ロワール地方は日本の関東地方と同じくらいの広さに横浜市と同じくらいの人口を抱えるとのことです。この人口密度の差って凄くないですか?

8月30日、気分的(気候的にも地理的にも)にはブルターニュ地方のSaint-Joachimを後にして次の滞在地Louéに向かう途中、Lavalに寄ってランチ兼観光をしました。
お昼はミシュランに載っていたBistrot de Parisというレストランで、安いランチメニューをいただきました。
欲張ってメニューの他にオマールの1品も追加注文しようとしたら、メートル・ドテルにメニューだけで十分ですよ、と止められ、料理が出てきてナルホドと納得。
量、質共に値段と予想をはるかに上回るお得感いっぱいの食事に満足しました。

ラヴァルはマイエンヌ県の県庁所在地だけにけっこう大きな町で、何処を歩けばよいのか分からないので例によってプチトランに乗って曇り空の下を楽ちん観光しました。

プチトランを待つ間に乗り場の傍の橋の上から撮影。
町の真ん中を流れるマイエンヌ河。

橋の反対側、川上に見える水道橋。

天気が良くなかったので陰鬱な街に見えるけれど、実際はそうでもない

以下、動くプチトランの中からのスナップショットを編集した画像です。
ガイドのオニイサンが音の悪いマイクで色々説明してくれていたけれど、殆ど聞き流していたのでコメント無しでごめんなさい。雰囲気だけご覧ください。






2018年9月13日木曜日

プチヴァカンス@南ブルターニュ

昨日も午後から暑くなり、久々にエアコンと扇風機のお世話になりましたが、きょうはまた寒いぐらいで小糠雨が降ったり止んだりのグレーな一日です。

最近メモリーの容量が足りなくなっているのか(パソコンではなく私の脳内メモリーです)、記憶の持続時間が短くなっているような気が致します。
で、出来るだけ早めにブログに記録しておかなくてはと焦るのですが、雑用や要用もあり、なかなかそうもいきません。
もうヴァカンス明けから10日も経ってしまいましたが、8月28~29日の南ブルターニュ観光編です。

《 La Baule / Le Croisic 》

予報に反して素晴らしい天気に恵まれ、夏が戻ってきた~って感じ。
この辺りのドーヴィルみたいな高級海浜リゾート”La Baule”の海岸。
街の中はけっこうまだヴァカンシエが多く賑わっていたけれど、ハイシーズンが過ぎて少々寂しいプラージュ。

振り向くと畏れ多くもパラス・ホテル”HOTEL ROYAL”

ラ・ボールは前にも一度子供達が6カ月ぐらいの頃来たことがありましたが、我々には高級過ぎ、大き過ぎてどうも馴染めない街です。
でもアンティックショップを2軒偶然見つけて、2点だけですが仕入れもできたのはラッキーでした。
もう少し先の”Le Croisic”まで足を延ばし、そちらで昼食をとることにしました。
ここももっと昔に来ている筈なのですが、殆ど記憶にありませんでした。
港に面してレストランが軒を並べていて、一昨年行ったCancaleに似ています。
レストランのテラス席は何処も満席で、やっと空席のある店を見つけてラングスティーヌやらクト―(マテ貝)やらを注文して待つこと30分以上。
先に出されたワインが半分以下になった頃やっと最初の食べ物(料理ではなく)が出され、次の皿はOが「もういいよ、キャンセルしよう!」と痺れを切らして席を立ちかけた時に出てきました。
ル・クロワジックは、ラ・ボールとは逆に庶民的過ぎてちょっと侘しくなりました。

食事の後気を取り直して浜の方まで散歩した。
”Le Croisic“の海は綺麗だった。桟橋に何故か白鷺が一羽佇んでいた。

この地方は『ゲランドの塩』で有名な塩田が多くあり、Le Croisicの海岸通りにも屋台を出して色々な塩を小袋に可愛く詰めて売っているおじさんがいたので、赤トウガラシ入りの塩の花とクール・ブイヨン用の塩と、海のスパゲッティと名付けられた干した海藻を買って帰りました。

***************

《Kerhinet / Piriac-sur-Mer / Guerande》

『フランスの美しい村100選』という本に掲載された”Kerhinet”の村。
ショミエールと呼ばれる藁葺屋根の家屋がここの見どころ。左はヴィジターの為のトイレ。

こんな家が10軒ばかり点々と建つ綺麗な村(というか保存地区?)。
民家もあるようだけれど、半分は観光案内所兼ブティックやギャラリー、ブラッスリーなどになっている。瓶詰の兎のテリーヌなんか買ってしまった。

やっぱり海の方へ出てお昼にしよう、と”Piriac-sur-Mer”へ。
ここは『フランスの最も美しい村』の一つに選ばれている村。
海辺にしては鄙びて落ち着いた所だった。

造花を飾った自転車に裸足で乗って旅をしているらしいお姉さん達が村に到着。
クレープ屋の看板が可愛い。ブルターニュだけにクレープ屋が多い。

小洒落たお店や看板が並ぶ村のメイン小路。
親が食事を終えるのが待ちきれず路で遊んでいた子供。
可愛いのでカメラを向けたら、嬉しそうに笑顔を見せた。

12年ぶりに再訪した”Guérande”の街。城壁で囲まれた旧市街は観光客がいっぱい。

観光地っぽいけれど、お店やギャラリーの看板やファサードが楽しい。

この日は雨こそ降らなかったけれど薄曇りで、お天気が良かったのは昨日だけか…と、少し寂しい気がしましたが、涼しいので3カ所も観光地をハシゴしました。
ゲランドではサロン・ド・テでお茶(玄米茶もあった!)をし、道に小さな台を出して生産者(多分)が直売していたメチャ安いゲランドの粗塩と塩の花を買って帰りました。
あ、その前に海産物の保存食品店で、カキ、オマール、ラングスティーヌなどのテリーヌも買ってしまい、Oに「そんなの、美味しくないよ絶対」と言われたのでした。
帰宅後、カキのテリーヌを開けてみましたが、Oの言う通りでした。

プチヴァカンス@ la Mare aux Oiseaux 食事編

昨日は朝12℃ぐらいで寒かったのに夕方には30℃!夏の最後のあがきのような暑さでした。
日本から苗を買ってきて庭に植えた金木犀が今年は殊のほか薫り、家の中まで芳香が漂っております。

さて、La Mare aux Oiseaux の続き、肝心の食事編です。
ここのレストランはア・ラ・カルトが無く、夕食のメニューは5皿と7皿の2種類のみ。
3泊する私達は毎晩そんなメニューを食べたら食傷してしまうと思い、1/2 pensionにしてもらいました。
事前に鳥類以外の肉は食べないと伝えておき後はオマカセだったのですが、前菜、メイン、デザートの3皿かと思いきや毎晩4皿、アミューズを入れると5皿のメニューが一品も重なることなくサーヴィスされました。
しかも私達の好みがちゃんと考慮された私達の為だけに構成されたメニューが供されたことは嬉しく、さすが1★と感心しました。
《第一夜》
アミューズは海藻と卵のアミューズ。 トマト、スイカ、桃、コック(ヨーロッパ笊貝)のヴェルヴェーヌ風味冷たいブイヨン仕立ての前菜。

サンドル(鱸に似た川魚)と根野菜のメイン。ホワイトチョコで装ったフロマージュ。

黒い婦人と名付けられたチョコレートの衣の中に果物が仕込まれたデザート

《第二夜》
炙った鴨肉とクルジェットのアミューズ。蛸の脚とビーツ、リュバルブの前菜。

2番目の前菜はフォアグラ兎肉巻き、苺と亀の手(らしき貝)添え。
メインは鱈、貝を詰めたクルジェットの花、粒芥子、パプリカ他野菜添え。

トマトの形をしたデザート、トマトコンフィ、苺、胡瓜のシャーベット添え。
2番目のショコラのデザートがあると言われたがパス。箱に入れてお持ち帰りにしてくれた。


《第三夜》
この夜のアミューズを撮るの忘れて食べてしまった…代わりに美味しかったワインの写真
前菜はパルミジャーノのガレットを敷いたオマール・ブルーのタルタル。

2番目の前菜は、チョウザメのフィレ、ラディとラディおろしとキャヴィア添え。
メインは、鳩のロティ、カリフラワーとアヴォカのクレーム添え、カフェ風味ソース。
お肉は食べないけれど、鳩なんかは大好物であると伝えておいた甲斐があった。

飛行機の形をしたショコラとフランボワーズのデザート。

朝食のビュッフェも品数は多くないけれど、ハムやチーズ、鮭のマリネ、高級なヨーグルト、新鮮なジュースなどみな美味しく、優しいオニイサンが半熟卵を毎朝作ってくれたし、朝からしっかりいただきました。
お昼は外で軽く軽く、と言いつつ、なかなかそうもいかず、夜は写真のようなディナーでしょう。(その前にアペリティフとおつまみセットもやってるし…)
我ながら、呆れるほどよく食べ、よく飲みました。
デザートに必ずショコラが使われていて重いのがちょっと気に入らなかったけれど、お料理はまずまず美味しかったです。
海の傍だから、もう少し海の物が出るかと期待していたのは外れでした。
Oは、支店のジヴェルニーの料理の方が良かったとのことです。
私は、凝り過ぎ気味ではあるけれどお料理は悪くないと思いました。
ただ、レストランのサーヴィスが今一つかな?
シェフの顔を見られなかったのも(いなかったのかも?)残念でした。

ロベール達と遊べたことが何よりも良い思い出になりました。
私達は利用しなかったけれどSPAもあり、色々楽しめるホテル・レストランです。
La Mare aux OiseauxのHPはこちらから。

2018年9月12日水曜日

プチヴァカンス@ la Mare aux Oiseaux ホテル編

9月になりました。もう秋です。
今朝、近くのプラージュ・ブルー公園をウォーキングしていたら、もう紅葉の始まった樹木を何本か見かけました。
そう、お散歩ではなくウォーキングなんです。5月に里帰りした折、思い立ってほぼ毎日実家の近所を早朝ウォーキングしたのがきっかけで、帰宅後も出来る限り続けているのです。
本当はジョギングをしたいところなのですが、走るの超苦手な私は転んだり足を捻挫したり絶対しそうなのでウォーキングがいいところです。

8月最後の週、恒例の晩夏の小ヴァカンス(6泊7日)に出かけてまいりました。
例によって行先は2箇所、最初はブルターニュ南部ロワール河口のSaint-Nazaireの南にあるSaint-Joachimという村です。
カマルグに次ぐフランス第二の湿地帯ブリエール自然公園の中にある小さな何も無い村ですが、ここにずっと前から気になっていた1★レストラン付きホテル『ラ・マール・オ・ズワゾー』があり、そこに3泊Demi-Pension(朝・夕食付き)で滞在しました。
オーナー・シェフであるエリック・ゲラン氏所有の第2店ジヴェルニーの『ル・ジャルダン・デ・プリュム』には2度滞在しましたが、本店は初めてでした。

庭の奥のマレーと川に接した高床式のバンガロー(3部屋ある)の川側の端が私達の部屋。
水が多い時は渡り廊下やテラスの下まで水が来るらしいが、幸か不幸か水は無かった。

藁葺屋根の小屋風のバンガロー、いい感じ。
私達の部屋”Héron”(鷺の間?)の入口と専用テラス。

インテリアは白、茶、赤でスッキリとコーディネート。
鷺の間だけにあちらこちらに鷺の絵や写真が飾られている。

バスルームの上のガラス張りにも鷺のグラヴュール。


バンガロー側から見た庭と母屋

庭は鳥の楽園。鶴、鷺、雁、鶏、白鳩などが放し飼いされている。


楽園の王者でホテルのスターRobert。大きくて(身長1mぐらい)美しい鳥。
滞在中すっかり仲良しになったロベールは、後で調べたら頬白冠鶴という鶴だった。


可愛い鳩小屋。いつも地面をつついている顔白雁達。


母屋の裏のテラスでアペリティフをしていると鳥達が寄って来ておつまみをねだる。
ロベールの他の鳥達は名前が付けられていないようだ。青鷺(多分)のカップルとマルチーズ犬のように駆け回る鶏(遠くから見て本当に犬かと思った)はテラスの常連。


レストランのメインダイニングルーム(庭側)。
ここにも大きな鳥籠があり、色とりどりの小鳥がいる。


メインルームの反対側(内側)はこんな感じ。


母屋の庭側の入口。紫陽花がブルターニュらしい。(左の写真)
正面玄関前には小さな池が造ってあり、鯉が泳いでいて、池に渡した橋状の通路を通って出入りする。(右2枚は雨上がりの朝、朝食の席からガラス越しに撮影)


ホテルの正面。玄関への通路の両側はガラス張りの小ダイニングルーム。
朝食や個室ダイニングとして使われている。

ホテル編はここまでです。La Mare aux Oiseaux(直訳すると鳥の池)という屋号だけに、本当に鳥だらけのホテルでした。鳥が嫌いな人にはお薦めできませんが、私達は楽しかったです。
ロベールやサギの夫婦みたいな大きな鳥を身近でかまったのは初めての経験で、最初はちょっと怯みましたが、手からパンを食べたり、撫でても平気なロベールなど可愛くなっちゃいました。鶏類もあんなに可愛いなんて知りませんでした。
食事編は次の稿にリポートします。