2017年1月26日木曜日

バカラの金具

フランスは全国的に相変わらず寒い日が続いております。
コルシカやアテネに雪が降ったり、ヨーロッパ全体が凄い寒波に襲われているようで、今年は新年早々異常気象です。
私は風邪もすっかり治り、こないだの土曜日は-4℃の凍てつく朝、健気にも蚤の市をハシゴして宝探しをして参りました。

前回はバカラのサインについて勉強しましたが、きょうはサインが無いバカラ製品をどうやって見分けるかというテーマです。
鍵はいくつかありますが、今回はその一つの鍵になる金具についてまとめてみました。
グラス類は金具が付いていることは滅多にありませんが、花瓶や鉢や蓋物などにはブロンズや銀などのメタルの台座や取っ手や蓋などが付いたものが見られます。
特に1880年代のジャポニズムや、1900年頃のアール・ヌーヴォーのものに多く、シンプルなデザインのものから非常に凝ったリッチなものまで色々あります。
これらの金具にはよくよく見るとバカラのマークが小さく刻印されているものもありますが、無いものも少なくありません。


これらの金具がどのように使われているかを下の画像でご覧ください。


 梅を模ったブロンズの台座は、ジャポニズム作品の定番的なもので色々なサイズや形がある。
金色に塗装された鉛系のメタルの台座はアール・ヌーヴォー風な絵柄の金彩のものに多い。

サクランボ、獅子頭、宿り木、東洋風、グラヴュールの柄に合わせたものなど。
下段左は、ビスキュイ・オリベ(ビスケットメーカー)用。

ビスケットジャー(下)の蓋のつまみの形が特徴的。このタイプは裏の留め具にバカラマークの刻印がある。
(左右の端と右から2番目の花瓶の画像はクリスティーズ他のオークションのカタログから拝借)

稀少なリッチ・ヴァージョンの金具付花瓶群。
(ロンドンのアンティックディーラーSINAI and SONSのサイトから拝借)

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