2017年1月18日水曜日

バカラのサイン

今年こそは真面目に、まめに、ブログを更新しようと決意したばかりなのに、酷い風邪で先週ほぼ1週間ダウンしておりました。
気を付けているつもりなのに、何故か去年の11月から毎月風邪を引いてしまいます。
今度のが一番凄くて、なんと39℃近い高熱(多分子供の時以来)が出て、汗もたくさん掻いて2日間で2㎏も体重が減りました。

最近の私のブログは食べたり飲んだり遊びに行ったりした話が多く、『ためになる話』が無かったですね~。
反省して、きょうはちょっとだけ『ためになる』(と勝手に思い込んでる)記事をUPします。
バカラ製品のマークやサインについては多くの人がブログや本に載せておられるので、今更なのですが、Antique姉妹社の主流アイテムでもあるBaccaratですから触れずに過ごす訳にもまいりません。
私なりに、実際扱った品々(例外あり)を例にとって参考書的に挙げてみました。

まずは、バカラのマークに関する基礎知識です。

*1860年に例のブランドマークを商標登録する。
*1862年~1936年、紙に印刷したマークの小さな丸いラベルを吹きガラス製品に糊で貼り付けていた。(8番参照)
*1875年以降、型成形製品にBACCARAT(屡々DÉPOSÉを伴う)のレリーフ文字が型で入る。
*1920年以降、香水瓶のみにエッチングによるマーク及びBACCARATの文字が入る。
*1936年~1970年、ほぼ全ての製品にエッチングによるマークが入る。
*1971年~1989年、全てのテーブルウェア及び装飾品にサンドブラストによるマークが入る。
*1990年~現在、サンドブラストによるマークに加えてレーザーによるBaccarat のロゴが入る。
*1997年~現在、シャンデリア類にB の文字を刻んだ赤い8角パンピーユが1個付く。(21番参照)


上のサインの番号と下の製品の番号がリンクしております。


1)1900年頃 金具部分に刻印 2)1880~1890年代 金具部分に刻印 3)1880年頃 金具部分に刻印 4)1950~1960年代 5)19世紀末~20世紀初頭 6)1890年代 7)19世紀末~20世紀初頭 8)1900年頃 9)19世紀末 10)1970~1980年代 11)1870~1890年代 12)1970~1980年代(1820~1840年代の花瓶の復刻版) 13)1925年頃 マルセル・フランク(アトマイザー付き香水瓶メーカー)の名入り特注品 14)1950年代 ロシェj弟社(酒造会社ー)の名入り特注品 15)1930年代 ジョルジュ・シュヴァリエ作品 16)1930年代後半 17)1943年~1961年 18)マルキーズ・ド・セヴィニェ(ショコラティエ)の名入り特注品 19)1970~1980年代 20)現代(1990年以降) 年号入り 21)現代( 1997年以降)シャンデリア類専用 


大体こんなところです。本当はフェイクや似て非なるマークも挙げたかったのですが、手元に実物や画像が無かったので割愛しました。
現代版(20と21)は実物を持ち合わせませんので、バカラのサイトから画像を拝借しました。

マークやロゴが入っている物は良いのですが、1936年以前のアンティックのバカラ(型物以外)はラベルが剥がれて何も手がかりが無い物が殆どです。
これらの古いノーマークのバカラ製品をどうやって特定するかという問題については、また別の稿にてお勉強いたしましょう。


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