2015年12月13日日曜日

曇り空の下、サン・ジェルマン・アン・レーへ

もう10日も前のことになってしまいましたが、日本からのお客様と一緒にパリ近郊の城下町Saint-Germain-en-Layeに行きました。
セーヌ河を見下ろす高台にあるこの街は、お城の庭園のテラスからの眺望が素晴らしいことで知られており、私達も昔はドライブやピクニック、食事などにしばしば訪れたものです。
もう何年もご無沙汰だったのですが、今回大切なお客様をとびっきり素敵な所にご案内したくて久々に参りました。
雨こそ降らなかったけれど残念な曇り空、それに中途半端な季節で風景も今一つでしたが、
お客様には楽しんでいただけたようで、何よりでした。

遠くに見える丘の左側に突き出しているのがエッフェル塔。
手前のセーヌ河を大きなペニッシュが下って行く。お天気が良かったら絶景なのに…

秋色がまだ少し残っていて意外に綺麗だったけど、お天気が良かったらもっと綺麗なのに…

ず~っと向こうまで並木が続いていて壮観、でもやっぱりお天気が…しつこいですね。

庭園の端にあるシャトー・ヌフ(の残された一部)。19世紀初頭からパヴィヨン・アンリ・キャトルという名のホテルになっている。
アーチ形の門や館の壁の揺り籠文のメダイヨンに『ルイ14世ここに生まれり』と書かれている。この日の昼食はここでいただく。

ホテルのエントランス。勝手に入って振り返るとこんな風。誰も出てこないけどズイズイ入っていいの?

玄関ホール。お花は見事だけれど、どうでもいい物が其処此処に。
白い扉の上に『アンリ4世の館ミュージアム。ルイ14世が生まれた寝室。国家指定歴史的モニュメント』という表札があり、
本来なら見学できるらしいが、この日はセミナーに使われていて入れなかった。
向かい側の大広間に続く入口を入ったらやっと人に出迎えられた。廊下の左側がダイニングルーム。

館は高台の崖っぷちに建っているので先ほどの庭園のテラスからの眺めに負けない食卓からの眺望がパノラミックで気持ちが良い。
これが何よりものご馳走。アミューズは温かいカボチャのヴルテ。

Oの前菜は大海老の衣揚げ付きサラダ。女性3人はフォア・グラのロースト、栗の泡立てソース。

Oのメインはメダイヨン・ド・ロット(鮟鱇のベーコン巻き)。私は魚貝と葱のマルミット(シチューのような)。

Oのデザートは季節の果物のクランブル、キャラメルアイスクリーム添え。
私は柑橘類のパンナコッタ、柚子のソルベ添え。
お客様達はレモンのメレンゲタルト、リモンチェッロのソルベ添え。


お料理は、食材と調理のテクニックは良いのですが、味が濃過ぎるのと量が多く美的センスに欠ける点が私にはちょっと『難あり』でした。
でも、良い季節にあの景色を眺めながらゆったりと食事するのは、他では得られない贅沢だと思います。
眺めと食べ物に気を取られ、ダイニングルームの写真を撮るのを忘れてしまったので、こちらからHPをご参照ください。

『アンリ4世の館』という名前なので、歴史に弱い私はてっきりアンリ4世が生まれた館だとばかり思いこんでいて、はたまたアンリ4世とルイ14世は同一人物?なんて馬鹿なことをお客様にも言ってしまったのですが、実はアンリ4世があのシャトー・ヌフを建てさせた王様で、あそこで生まれたのは太陽王ルイ14世だったということを後で知りました。
N子さま、S子さま、このブログをもし読んで下さってたら、ごめんなさい。間違いました。

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