ナビ派の中心的アーティストであったモーリス・ドニ(1870年-1943年)の作品はテアトル・デ・シャンゼリゼの天井画や書物で馴染みがありましたが、展覧会や美術館で作品を集中して見たことはありませんでした。
私の好きな時代色の濃い作家で興味があり、お客様も美術鑑賞のお好きな方なので、意気投合していそいそと向かいました。
私の好きな時代色の濃い作家で興味があり、お客様も美術鑑賞のお好きな方なので、意気投合していそいそと向かいました。
美術館は、17世紀末にモンテスパン侯爵夫人が施療院として建てた古い建物を、モーリス・ドニが1914年に買い取り、庭や内部を改装しアトリエ兼住居ととして家族と共に暮らした家で、ここで彼の作品の大半が生まれ、多くの友や弟子を迎えた場所でもあったとのことです。
敬虔なキリスト教徒であったドニがこの家を≪Le Prieuré≫(修道院)と名付けただけに、静かな佇まいの趣きのある美術館でした。
庭にアントワーヌ・ブールデルの彫刻『瀕死のケンタウロス』や『弓を引くヘラクレス』があった。
冬枯れた庭に柿の実が絵に描いたように残っていたり…
『キリストの墓を訪れる聖女たち』(副題:復活祭の朝)M.D.1894年
シャルル・ラコスト作『雨の中の人々、ボルドーの橋の上で』1893年
エドゥアール・ヴュイヤール作『サン・ジェルマンのモーリス・ドニの家の中』
『ペロス・ギレック(ブルターニュの港町)のヨットレース、西の桟橋から』M.D.1897年
館内の小さなシャペル。祭壇脇の美しい天使像。
宗教画家でもあったドニの傑作『キリストの生涯』のステンドグラスをはじめ、
壁画、天井画などこのシャペルは彼の作品の集大成ともいうべき圧巻。1928年完成。
『プリウレの前の自画像』M.D.1921年
『ランソン夫人と猫』 M.D.1892年
『メルサンの産院にて』M.D.1896年
テオ・ファン・リッセルベルゲ作『マルト・ドニ(ドニ夫人)の肖像』1907年
館内の其処此処に美しいステンドグラスが嵌ったドアや窓がある。
真ん中は、『ジャンヌ・ダルクの生涯』。
『ロレンゾ・ディ・クレディ風裸婦(マルトの肖像)』M.D.1898年
ちょっとしたコレクションが飾られらたガラスケース。ドームの花瓶やパット・ド・ヴェールなど。
シャルル・ラコスト作『雨の中の人々、ボルドーの橋の上で』1893年
エドゥアール・ヴュイヤール作『サン・ジェルマンのモーリス・ドニの家の中』
『ペロス・ギレック(ブルターニュの港町)のヨットレース、西の桟橋から』M.D.1897年
館内の小さなシャペル。祭壇脇の美しい天使像。
宗教画家でもあったドニの傑作『キリストの生涯』のステンドグラスをはじめ、
壁画、天井画などこのシャペルは彼の作品の集大成ともいうべき圧巻。1928年完成。
『プリウレの前の自画像』M.D.1921年
『ランソン夫人と猫』 M.D.1892年
『メルサンの産院にて』M.D.1896年
テオ・ファン・リッセルベルゲ作『マルト・ドニ(ドニ夫人)の肖像』1907年
館内の其処此処に美しいステンドグラスが嵌ったドアや窓がある。
真ん中は、『ジャンヌ・ダルクの生涯』。
『ロレンゾ・ディ・クレディ風裸婦(マルトの肖像)』M.D.1898年
ちょっとしたコレクションが飾られらたガラスケース。ドームの花瓶やパット・ド・ヴェールなど。
大作もたくさん展示されていたのですが、館内で大人のお絵描き教室が開かれている日でお邪魔にならないよう遠慮してじっくり撮影できなかった所もあったり、あまり写真を多く撮ってきませんでした。
モーリス・ドニの作品はカラフルで装飾的、それでいてけばけばしさはなく温かく懐かしさを感じさせます。
なかなか見応えのある美術館でした。良い季節にはお庭の散策も楽しめそうです。
(作品説明文中、M.D.とあるのはモーリス・ドニの略です。)
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