キュウリが全然ダメで、いつもはご近所や友人知人にもういいって言われるぐらい配ってもまだピクルスを1年分も作り置きするほど採れたのに、今年は自分達すら満足に食べられませんでした。しかも苦いものが多く、苦味抜きに文字通り苦労しました。
もう帰宅してから3週間になろうとしている今頃になって恐縮ですが、8月20日から5泊6日でPoitou-Charentes地方とフランスのど真中Bourgesに行って参りました。
最近は東や北にばかり行っていて、フランス西部、大西洋側に足を向けたのは7年ぶりです。
そういえば、南には10年以上も行っていないかも…?
目的地はTrizay トゥリゼという聞いたこともない村の、そのまた村はずれの湖畔にあるLes Jardins du Lac レ・ジャルダン・デュ・ラックという料理旅館。
自宅から479 km、車で4時間半というちょっとした遠出です。
最寄りの町ロシュフォールまで13 km、ラ・ロシェルまで50 km、イル・ドレロンまで30 kmの大西洋に程近い内陸の田舎で、のんびりしながら海を見に行ったり、魚介料理を思いっきり食べたりしようという目論見でした。
Relais du Silence ルレ・デュ・シランス(静かな宿)のカタログでOが見つけ、HPや色々なサイトでの評価やらを調べたり例によって比較研究を重ねた結果、良さそうと見極めて決めたホテルは、期待を裏切らない素敵な所でした。
一周お散歩するのにちょうど良い大きさの湖に面した広い敷地に建つジャルダン・デュ・ラック。
湖には魚がたくさん住んでいて釣り人のテント(徹夜で鯉釣りをする為)が点在していた。
ホテルとレストランのメインエントランス。ヴィーニュの蔦の庇や紫陽花がいい感じ。
湖に面した側の庭とレストランのテラス。
冷房の効いたモダンな部屋。バスルームと部屋に仕切りが無いのが近頃の流行みたい。
全室レイク・ヴューと謳っているだけに部屋とバルコニーからの眺望はバッチリ
エントランス脇の池がレストランと客室をつなぐガラス張りの廊下の下を通って湖側の庭へ続く。
表の方には大きな錦鯉がたくさん泳いでいて、裏の方には鴨が遊びに来る。
湖を我が物顔に借景したホテルの美しいお庭でお茶をしたり、アペリティフをしたり至福の時を過ごす。
ドゥミ・パンション(朝・夕食付)にしたので料理はお任せメニュー。
アミューズは茸とフォア・グラのムース。前菜はオマールのラヴイオリ、オマール子添え。
メインは一本釣りのスズキのグリエ、セップ茸添え。
デザートはコニャック入りスフレ、カラマンシーのソルベ添え。
パリを出る時は雨(それまで雨乞いしたいほど日照り続きだったのに)で、しかも大渋滞。
これから人がヴァカンスという時に限って何よこれ!と呪ったのですが、目的地が近づくにつれて晴れ、着いた時は暑いぐらいピッカピカの快晴で、素晴らしい夏景色にヴァカンス気分が一気に盛り上がりました。
ホテルはこれで3★?というぐらいグレードの高い設備で部屋もベッドも広く、スリッパもバスローブもあり、快適でした。
若いシェフのお嫁さんとお母さんがサーヴィス担当、シェフとお父さんが厨房担当という家庭的な経営のせいか、とても親切でおもてなしが良いのも気に入りました。
特に、綺麗でチャーミングな若いお嫁さんは接客が大好きといった風で、私達の重いバゲージを一人で両手に下げて長い廊下や階段を事も無げに部屋まで案内してくれたのには感心しました。
夕食の時も、綺麗なドレスにハイヒールで広いダイニングルームを歩き回り、大勢のお客に一人で気を配り、笑顔や冗談を絶やさずホステス役を見事にこなしていました。
お任せメニューといっても、こちらの好みを聞いてくれて毎日違った料理を用意して、今晩はこれこれの予定だけれどいかがですか?とアペリティフの時に必ず訊いてくれるのも嬉しかったし、お料理の内容もお味も大変けっこうでした。
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