怠け者の店主に愛想を尽かして、ただでさえ少ないお客様が全然来てくれなくなってしまうかも…。
本店(Antique 姉妹社.com)の方が2周年やら新着品やらで少し忙しかったんですもの、と言い訳しております。
ともあれ、おかげさまで姉妹社も2歳になりました。
これがリアルショップだったら、シャンパンをポンポン抜いてお客様に大盤振る舞いするところなのですが、ネットショップの哀しさでそうもいきません。でも、気持ちは本当にそれぐらい愛と感謝の念でいっぱいなのです。
先日、ヴェルサイユ市に3軒あるオークション・ハウスの1軒に初めて行って参りました。
生オークションは熱くなってしまうし、コミッションが高いので最近は滅多に行きません。まして知らない会場は敬遠してしまいます。
今回は事前にネットで出品を検索していたら、どうしても気になる物があり、パリではないのでヒョッとしたらという淡い期待と、日曜日で道も空いているだろうし、というので重い腰を上げたのでした。
ヴェルサイユは何年ぶりかだったけれど、自宅から車でたったの30分で着き、こんなに近かったの?と驚きました。
午前中に下見をし、午後の開催時間まで昼食をしたり、お誂えにすぐ傍でやっていたvide-grenier(フリーマーケット)をひやかしたりして時間をつぶしました。
城下町だけにヴェルサイユは良い町です。今回は行かなかったけれど骨董屋街もあれば、☆付きレストランもあるブルジョワな町として知られています。
お昼をどこで食べるかという重要な問題は事前に研究し決めてあったのですが、目的の店に行ったら日曜日はブランチ・メニューのみというので止め、近くを物色したあげくに疲れてつまらないクレープ屋に入ってしまったのは不覚でした。
ま、そんな事はどうでも良くて、肝心のオークションに話は戻ります。
オークション・ハウスもお店と同じように感じの良し悪し、格の高低などありますが、此処は割合良い感じで客層も品が良く、出品も駄物が少なく、なかなかのレベルのようです。
下見の後、まず我々には何一つ落とせないだろうと殆ど諦めモードだったのですが、意外にも私達のターゲットと他の客達のそれとの間に多少ズレがあり、運良く5点も落札できました。
なんと、行く前から気になっていたメイン・ターゲットまで入手しちゃいました!勿論、こんなの買っていいのかな?とドキドキしながらでしたが…。
思わぬ大金をはたいてしまい、先行きに不安(本当の話)を感じながらも、楽天家の私達はなんか姉妹社もちょっぴりグレードアップしたような高揚感に包まれながら凱旋したのでした。
オークションハウスは宮殿の近くだった。宮殿のシャペル他。左の方に金ピカの正門上部が少しだけ見える。
完璧アールデコの建物。下が老舗っぽいレストラン。
19世紀末頃のcharcuterie (ハム・ソーセージなど豚肉加工品店) の店構えを残したアラブ人版コンビニ。
高級レストランの入口風なオークション・ハウスの入口。
オークション開催中の会場。
左はこのオークションの目玉の一つだったユトリロのグアッシュ。約650万円(27.6%のコミッション込み)で落札。
右は約940万円で落札されたもう一つの目玉アンリ・ルバスクの油絵。
姉妹社の落札品5点中の2点。(他3点は既にsold out)
左がメインターゲットだったドームのブラックベリー文ランプ。右はガレの羊歯文花瓶。(HPに出品中)
という訳で、姉妹社始まって以来の大物買い(サイズは小さいです)をしてしまったオークションの顛末でした。
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