2014年7月17日木曜日

14 juillet の花火大会

やることが遅くて既に3日前の話になってしまいましたが、7月14日(建国記念日、革命記念日、パリ祭)の花火を久々に観に行ってきました。
私は何を隠そう花火大好き人間なのですが、あいにく夫は興味が無く、ここ十数年観に行っておりませんでした。
毎年この時期になると独り自宅のバルコンに出て遠くに見える花火を、あの大きな木が邪魔とか、あの建物が無ければとか、バルコンの方角が悪いとか心の中でぼやきながら椅子に乗ってみたり、庭に降りてみたりして悔しい思いをしながら、辛うじて垣間見ていたのです。
今頃のパリは夜11時ぐらいにならないと暗くならず、花火大会が始まるのは11時頃なので、そんな時間に独りで外出する訳にもいかないし、歩いて10分ぐらいのプラージュ・ブルー公園で毎年上がる花火の身体に響く音に、心を乱されるばかりだったのです。
どうせ今年も観られないといじけていたら、なんと『行くよ、花火大会』と言うではありませんか。内心小躍りしながらも、ドタキャンも大いに有り得ると危ぶんでいたのですが、ついに実現したのでした。
夜の11時近くにあちらこちらから続々と真っ暗な公園に向かう人々が湧いて出たように蠢く様は、ちょっとシュールでしたが、昔々日本で体験した盆踊りや夜宮に向かう時の気分がふと蘇り、懐かしかったです。

念願叶って行った花火大会、オルリー空港の管制塔からのGoサイン待ちとかで始まったのは11時半過ぎでした。
待ちわびている間に目いっぱい膨らんだ期待が大き過ぎたのか、意外に興奮しませんでした。
暗い公園の斜面の階段に腰を下ろして花火を観ている時に、何かが一瞬足に触れた感じに下を見たら、花火に驚き池の端から逃げて来たらしい鵞鳥でした。
音と光のスペクタクル仕立てになっており、今年のテーマは『ベル・エポックの夏』とあって、音楽は古き良きパリを象徴する選曲で、花火も色の少ないオーソドックスなものでした。フィナーレはオッフェンバックの『天国と地獄』に合わせて景気良くポンポン打ち上げて盛り上がりました。
事前に研究しておけば良かったのに、暗い所でまだ馴染んでいないカメラの操作に苦労し、良い写真が撮れませんでしたが、マシなのをコラージュしましたのでご覧下さい。











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