2014年5月2日金曜日

5月1日、ミュゲ(鈴蘭)薫る朝

きょうは5月1日、May Day、労働者の祭日であると同時に、春の訪れを祝う五月祭(メイポール)の日でもあります。
フランスでは元々5月1日の花はエグランティーヌ(野バラ)とされていて、メーデーのデモに参列する人はボタンホールに野バラを挿したらしいのですが、1907年からパリではそれがミュゲ(鈴蘭)に代わったのだそうです。
それ以来5月1日にはイル・ド・フランス(パリを中心とする地方)の春を象徴する花としてミュゲを一本贈り合う慣わしが定着したとのことです。今では、この日だけは誰でも道端などでミュゲを売ることが赦されています。
今朝、近所のマルシェではそこかしこでミュゲが売り買いされていました。小さな鉢に苔などを入れ、鈴蘭と薔薇を1本ずつ挿したものを高く売っている業者もいれば、森や庭で摘んできたらしいミュゲを糸で束ねたものを売っている人もいて、私は「1ユーロ、1ユーロ」と哀れっぽくつぶやいて売っていた貧相な若い男から4ユーロで5束買いました。
細くて短いミュゲが数本ずつ糸で束ねてあり、いかにも森で探して摘んできたような不揃いで頼りない感じでしたが、今も私の机の上でとても良い香りを放っています。

ラリックのDocteur Pierreのゴブレに挿したミュゲ。なんて可愛い花なのでしょう!

糸を解いたらけっこう量が多かったので、Legrasのフリュートにも挿してみた。

きょうは白い花でコーディネートしようと思い立ち、庭の白薔薇と終りかけのリラも仲間入りさせた。
美しい!でもこの状態で食事したら、ワインも平目も花の香りがしてNGでした。

薔薇とリラはラリックのLotusのキャラフに活けてみたけど、なかなか良い感じ。これ花瓶に使えますね。



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