2013年1月18日金曜日

お気に入りレストラン『寿庵 』JUAN で昼食を…

とても暇なのですが、何故か1週間もブログを更新しておりませんでした。新年早々、怠慢でいけません。
3日ほど前からイル・ド・フランス(パリを中心とした地域圏)も突然寒くなり、少しだけ降った雪が解けずにあちらこちらに冷凍保存されている状況下、昨日は朝6時前に家を出てルアンの骨董市に行きました。
寒波とその影響による交通事情のせいか、業者専門日(一般にはきょうから3日間開催)とはいえ、業者も客も品物も少なかったです。
3点だけだったけれど良い買物をしたのでまあ良しとするかということで、帰りは久々にJUANに寄って極上のお昼をいただくことに。
ずっと前からこのレストランの事を書きたかったのですが、行こうとする時に限って席が取れなかったり、行けばカメラを持っていなかったりで、なかなか取材が実現しなかったのです。
昨日は骨董市の写真を撮ろうと思って持参したカメラがあったし、ルアンから電話したら席もあったし、本当は骨董市のリポートをするつもりだったのが、例によって宝探しに集中していて撮影するのを忘れてしまったことでもあるし、JUANにテーマ変更と相成ったわけです。

看板も無くジミな構えなので毎回通り過ごしてしまう寿庵の入口と店内

まずは一献。山形のお酒『十四代』と温かいお通し。
椎茸、昆布、白滝、人参などを薄味のダシで炊いたもの。

鯛のカマの塩焼き。我家の柚子が添えられている。

飛竜頭と水菜のあんかけ汁。

八寸。左上からほうれん草の白和え、大根なます、南瓜、牛蒡の金平、
豚肉の大和煮、インゲンのピーナッツ味噌和え、酢牡蠣(身2個入り)

とろとろの茶碗蒸し、右上は烏賊の沖漬けと鯵のたたき、下は鯖の炒り煮

一口握り鮨の皿盛りと味噌汁。本マグロの中トロ、鯛、平目、帆立、烏賊、鯵など。

デザートの自家製ミニ和菓子。上から時計回りに胡麻葛餅、白餡羊羹、
栗しぼり、黒豆蜜煮、大福。

これだけ色々いただいて、お昼のおまかせミニ懐石コース34ユーロ(飲物別)という安さ!いつもながら脱帽です。
オーナーシェフの金城さんのお料理は、腕前は勿論、細やかな心遣いを感じさせる滋味溢れる正しい日本料理だとつくづく思います。
決して奇をてらわず、手間を厭わず、完璧で上品な味加減と季節やその日の天候にも配慮した適温と器で供される美しく本当に美味しいお食事です。
「パリでこれほどの和食が食べられるなんて!」と舌の奢った京都人さえ唸らせる本格派、なんて私はJUANの広告代理業者か?って。いや、まじめな話このお店が無くなったら困るので、機会さえあれば宣伝しているのです。
金城さんは欲の無い人で、真面目に心を込めてお料理を出すので、ただでさえ席数が少ない(目いっぱいでも18席)のに10人ぐらいで満席にしてしまうし、わざとかと思うぐらい目立たない店なので他人事ながら続けていけるのかと心配になってしまいます。
清潔で落ち着くシンプルモダンな店内(フランス人の流行語を借りるなら"禅"な空間)で、ゆるりと愉しむ至福の食事。吟味された銘酒が揃っていているのも嬉しい。因みに昨日の1杯目は二人とも初めて飲む『十四代』、2杯目以降は私は『田酒』、夫は『おさげっこ』でした。
皆さん、パリで美味しい和食とお酒が欲しくなったら是非『レストラン寿庵』へ!

住所:144, rue de la Pompe 75016 Paris
電話:01 47 27 43 51
営業時間:12:30-14:00/ 19:30-21:00  (日・月 定休)
メニュー: 昼は34ユーロのミニ懐石コースのみ。夜は70ユーロのおまかせコースの他、しゃぶしゃぶコース、すきやきコースもあり。
*要予約
*ミシュラン赤ガイドにも掲載されてます。




0 件のコメント:

コメントを投稿