2020年9月1日火曜日

ラリックのガラス《その4》グラスセット

明日から9月。きょうは最高気温20℃、寒いです。
コロナの夏が終わり、コロナの秋が始まります。
8月28日からパリとパリに隣接した3県のあらゆる公共の場所(つまり自宅の外)でのマスク着用が11歳以上の全ての人間に義務付けられることになりました。
違反すると135ユーロの罰金です。
誰もがマスクをして外を歩いているというこの滑稽でもあり不気味でもある光景は、いつまで続くのでしょうか?

さて、気を取り直してラリックのお勉強を続けることに致しましょう。
今回はServices de verres(各種のグラスやキャラフなど揃ったセットモデル)を見ていきます。
モデル名のアルファベット順に並べてみます。

SPはスペシャルモデル、特注品など製品番号の無いものです。
+LSは同じデザインでロングステムタイプもあり
+SSは同じデザインでショートステムタイプもありという意味です。
*モデル名に続く数字は製作年です。
















たくさんありますねぇ!この他にスペシャルがもう2種あるのですが、適当な画像が見つけられなかったので掲載しておりません。
スペシャルモデルは全部で5種あり、掲載していないのは
ELYSEE 1923 大統領官邸の注文。1923年のサロン・ドートンヌに出品。
JAMBES PERLEES 1925 商品化したモデル。番外品。
上に掲載したモデルでは
MOUETTES 1938 イギリス国王ジョージ6世とエリザベス王妃来仏の折、パリ市からの贈り物として特注されたモデル。パリ市庁舎でのレセプションのテーブルでも使われた。
NORMANDIE 1934 豪華客船ノルマンディ号のための特注モデル。
RAPP 1923 商品化したモデル。番外品。

+SSや+LSのあるモデルは6種あり、これらはアルザス工場の操業開始時期1923年に職人の腕試しを兼ねて手彫り(ホウィールエングレーヴィング)させたグラヴュール装飾モデルです。
ラリックの器では珍しいグラヴュールモデルですが、すぐ廃番になったようです。

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