2019年9月13日金曜日

プチヴァカンス@ブルターニュ

もう9月も3分の1が過ぎてしまい、朝夕は暖房を入れたいぐらい寒くなりました。
8月もブログをさぼってしまったし、きょうのテーマも賞味期限ギリギリですが、恒例の夏の終わりのプチヴァカンスのリポートでございます。
また時間切れにならないよう、大雑把に簡単にいきましょう。

〈8月25日〉 朝8時過ぎに家を出発し、一路Dinardへ。
Dinardの町で昼食を済ませてから3泊予約のホテルNovotel Thalassa Dinardに到着。

ホテルのFacebookから拝借した写真

到着が早すぎて部屋が準備中だったのでバーのテラスで一杯やる。
(これもホテルの写真を拝借)

部屋は小さいけれど海側でまあまあ快適。

全体はこんな感じ。(ホテルの写真)

これは動画のスタートアイコンじゃありません。
部屋の前の庭に邪魔な彫刻があって、せっかくのオーシャンビューが台無し。

夕食はCancaleの1★和食レストラン La Table de Breizh Caféを予約してあり、とても楽しみにしておりました。
Cancaleは車で30分ぐらいの距離ですが、夜暗いところをホテルに帰るのが心配なので昼食にしたかったけれど、犬ダメなのでBokuを部屋に置いて行ける夜にしたのです。

ムール貝入り冷たいキュウリのすり流しスープ
オマール、サーモン、鱒子入りちらし寿司風サラダ カボス胡椒風味ドレッシング

ホロホロ鳥の南蛮漬け、ラングスティーヌの道明寺粉揚げ、甲殻類のブイヨン添え
スズキのロティ、アスパラガスや茸添え(豚肉料理の代わりに)

各種の桃、白胡麻のクレームのデザート
港に面した有名なクレープレストランBreizh Caféの2階で、窓から海が見える店内

以上5品で85ユーロのコースメニュー(9品コースは160ユーロ)をいただきました。
私にはどれも美味しかった(O.は好みでなかったらしい)けれど、期待が大き過ぎたせいか、満足度は今一というのが正直な感想です。

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〈8月26日〉 この日は『Cancale でお昼に鮑を食す』というのがメインでマストの予定でした。
お昼までの時間をどう過ごすかという問題は『Combourgという美しい村訪問』に決まりました。
フランスの政治家で作家のシャトーブリアンの家(少年時代を過ごした)と呼ばれるChâteau de Combourgコンブール城

広大な庭園と古木

この村の教会脇に植わっていた紫陽花(関係無いけど綺麗だったので)

サン・マロにはシャトーブリアンの生家があり、今はホテルになっていて昔々一泊したことがありましたが、彼が3歳の頃に父のシャトーブリアン伯爵がこのコンブール城を買い、9歳頃からこの城に移り住んだのだそうです。
みんなが大好きなバカラのRohanグラスの姉妹品(柄は同じでフォルムが異なる)にChateaubriandとCombourgと呼ばれるモデルがありますが、ここから来ているのですね。
もっともRohanとChateaubriandの関係については詳らかではありませんが…。

この後Cancaleに行き、3年前に感激して2日通った店で鮑の昼食をしました。
鮑のフリカセも最初の時のような感動は味わえなかったし、支払いの時前菜に取ったラングスティーヌがあまりに高価だったので、ちょっとガッカリしました。
Cancale の風景は全然変わっていなかったので、写真撮影は省略。
そそくさとホテルに戻り、またバーのテラスでお茶をしました。

薄曇りだったけれど、テラスから撮った隣のビーチとベルエポック時代のヴィラ群

望遠でなんとか撮れたサン・マロ

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〈8月27日〉 この日のメインは、今回の旅行中の目玉イヴェントCancale(正しくは近くの別の町)の2★レストランLe Coquillageでの昼食でした。
お昼までの時間つぶしは何度も行ってるけれどSaint-Maloサン・マロへ。

観光客だらけでさえなければ、とてもシックで古い良い街です。

運良くとめられた門の傍の駐車場から

ブルターニュだけに蕎麦粉製品専門の洒落たブティック(なんと店員さんが日本人でした。それと後で気付いたのですがBreizh Café経営でした。)で甘、辛両方のサブレなどを買ったり、アンティック屋さんを覗いたりしながらブラブラした後、いよいよレストランへ。

海を見下ろす断崖に建つ瀟洒なシャトー・ド・リシュー
(また外観の写真を撮るのを忘れたので、お店のサイトから拝借)

暖炉のある小さなサロンでアペリティフをした後、
海の見えるダイニングルームへ

色々な貝や魚のタパス風前菜

写真を撮るのを忘れたけれど、3種のアレンジした生牡蠣が出た後、
魚介と野菜の小鍋料理2種が出た。

デザートは右のお姉さんが押して来るワゴンに並べられた20種類ぐらいのパティスリーやら果物類やらアイスクリーム類から好きな物を好きなだけ選ぶスタイル

以上、4種類の詩的な表題が付けられたコースの中から私たちが選んだ『海辺のおやつ』・・・メニュー85ユーロでした。
さして広くない室内に、ぎゅうぎゅう詰めに設えたテーブル席でBokuが隣客の足元に行くのを戻したり、サーヴィスの邪魔にならないよう気を配ったりしながらの食事だったし、細切れにチマチマと色々出されるので、何を食べてどんな味だったか殆ど記憶に残りませんでした。
スペインのサン・セバスティアンの素晴らしいタパスに目が無い私達ですが、なんだか数と見た目だけ揃えたような内容の希薄な料理という印象でした。
一番高いメニューを選ぶべきだったのかも知れませんが…。
このレストランは20年ぐらい前に一度来たことがあり、その時はまだ★もなく、Cancaleに泊まった日が本店の当時★★だったレストランLe Bricourtが閉店日だったためでした。
たまたまピエール・ガニェール氏が滞在中で、独りサロンの暖炉の火を掻きながら物思いに耽っているような様子を目にしたことが思い出されます。
今のシェフのお父さんが★★を長年守っていた本店の料理はそれは素晴らしく、フランス料理で魚をこれだけ美味しく食べさせる所は他に無いとさえ思ったものです。
最近の★付きレストランは概してママゴトっぽく演出過剰で、目と鼻は楽しませくれても、味が心まで届かない料理が多いような気がします。

翌日はノルマンディーへ移動、ちょっと残念なブルターニュの3日間でした。
そうそう、一つ良かったのはホテルの朝食のビュッフェにCancaleの生牡蠣が出ていて、毎日朝から3個4個と美味しい牡蠣が食べられたことです。
Novotelはそんなところが太っ腹でなかなかよろしいです。

簡単に済ますつもりが結局またしつっこくなってしまい、時間切れになってしまいまいした。
ノルマンディー編はまた後日ということで、きょうはここまでにします。


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