母は幸い大事には至らずに済み、退院後はどんどん体力を取り戻して、朝食の支度や洗濯物を干したり取り込んだり出来るまでに回復したので、家族一同ホッとしました。
ただ、認知症は明らかに進行している様子で、対応に戸惑うような言動に接する度、普段離れて暮らしている私はオロオロと悲しくなりました。
そんな母を毎日辛抱強くケアーしている父や妹の辛さ、また母自身のもどかしさを慮ると、フランスで気儘に暮らしている自分がエゴイストに思えてきます。
たまに贈物をして少しは親孝行した気になっている自分が笑止です。
出来るだけ頻繁に里帰りして、傍で心から寄り添って皆を慰めてあげなくてはと思ったのでした。
とは言いつつ、誠に恐縮ながら呑気にヴァカンスのリポートの続きを致します。
もうかれこれ2カ月も前の事になってしまい、今更なのですが、せっかく撮った写真や作った思い出を没にするのも忍びないので…。
ブルジェ・デュ・ラック三日目、湖の西側湖畔を車で北上。
意外にキツイつづら折りの山道の途中やっと見つけた展望スポット。
対岸はなだらかなので町が続いている。
西側に町が無いのは岸からすぐ急斜面になっているからなんだ、と納得。
曇っていなかったら絶景かな!なんでしょうに。
雲行きが怪しくなり出したと思ったら、湖畔のHautecombe修道院に到着した途端、突然の暴風雨の嵐に見舞われて観光どころではなくなってしまいました。
写真すら撮れず、這う這うの体で引き返すことにしたのですが、さて、帰るにも来た道(ただでさえ険しい山道)しか無い事に気付き、仕方なく湖を一周してChamberyに向かったのです。
嵐で折れた大きな枝などが道に転がっていたり、けっこう怖いドライブでした。
その時に踏んだらしい杉の枝を車のお腹に引っ掛かけたまま、家まで連れて帰って来たことに後から気付きました。
シャンベリーでも、雨の中を中華料理屋を探し、やっと見つけた貧相な(失礼!)店で昼食をしただけで、侘しくて、(雨に濡れて)寒くて、そそくさとホテルに帰りました。
予定ではAix-les-Bainsで遊覧船に乗る筈だったのに…。
夕方になったら先ほどの嵐が嘘のように晴れ、食事まで間があるし、ここまで来てエクス・レ・バンも見ずに帰るのも惜しい、というので気を取り直してエクスまで散歩がてらサヴォワのワインを買いに行こうということになりました。
部屋に置いてあったこの辺の観光案内誌に広告が載っていた酒蔵Cavailléを訪ねた。
愛想の良いおにいさんが試飲させてくれたサヴォワのピノ・ノワールとロゼが美味しかったので購入。
エクスはベル・エポックの残り香が漂うシックな温泉町。
町の自慢の立派なカジノ。
英国のヴィクトリア女王がお忍びで3回も滞在した街というだけに、なかなか素敵な所だ。
真ん中の写真は女王が滞在したホテルの一部分。
夕日を映してバラ色に染まったアルプスの山並み。
もう暫く見ることが無さそうな景色をホテルのバルコニーから見納める。
Atmosphèresでの最後の晩餐は、7皿のお任せコース。
ブルジェ湖の魚と地元の野菜を使った2品。
温泉卵とビーツ。鳩のロティ。
この後、チーズがワゴンでサーヴィス。
デザート2品。
照明とカメラが今一で料理の写真が綺麗では無いけれど、実際は十分に美しく、美味しい食事でした。
3晩ともアミューズが全く同じだったのは少し残念だったけれど、ミシュラン1★を裏切らないクウォリティのレストランだと思います。
シェフは一度もまともに顔を見せなかったけれど、奥さんは気さくな人でした。
サーヴィスの若い女性の一人が頗る感じが良く、綺麗で(写真を撮れば良かった…)、しかも完璧なサーヴィスで感心しました。
AtmosphèresのHPはこちらからご覧になれます。
シェフは一度もまともに顔を見せなかったけれど、奥さんは気さくな人でした。
サーヴィスの若い女性の一人が頗る感じが良く、綺麗で(写真を撮れば良かった…)、しかも完璧なサーヴィスで感心しました。
AtmosphèresのHPはこちらからご覧になれます。
0 件のコメント:
コメントを投稿