2015年10月26日月曜日

フランスのど真ん中 Bourges ブルジュ にて

秋が日一日と深まってまいりました。この秋は紅葉がいつもより美しいような気がします。
我家の周りにこんなにも色付く樹が多かったとは、と今更ながら感心するほど葉を紅や黄色に染めた楓類、菩提樹などの樹々が目を楽しませてくれます。
きょうからフランス(だけではないけれど)は冬時間になりました。

夏のプチ・ヴァカンスの話の続きになりますが(なんと約2カ月のディレー!)、帰りに2泊したブルジュについてきょうはリポートします。
フランスのほぼ中心に位置する古都ブルジュには今回初めて行きました。
★付きレストランは夏休みだし、泊まってみたかったホテル(スタインウェイのグランド・ピアノが置いてある客室がある古い素敵な劇場の中のホテル)はペット同伴不可とあって、今一気が乗らない行先だったのですが、他に適当な場所も見つからなかったし、一度は行ってみてもいいかな、ぐらいの気持ちで行ったのでした。
結果は?というと、また行きたいと思う所ではなかったというのが正直な感想です。
街自体は歴史を実感させる旧い街並みが美しく、世界遺産の大聖堂やベルエポックな庭園など見所も十分あり、決して悪くはないのです。
では何がいけないの?と言われると困るのですが、要するにタイミングが良くなかったのだと思います。
まず天気がちょうど悪くなった時だったし、行きたいレストランが悉く休みで二日間美味しい食事にありつけなかったし、ホテルの玄関で他の犬連れ客と鉢合わせした際にOが石の床に転倒(何故転ぶ?)するという事故があったし…そんなこんなでブルジュには何の非も無いのですが、私達の気分が落ち込み気味だったせいで印象が良くなかったということですね。

ブルジュ行きを検討中の方がもしいらしたら、このブログのせいで止めたりしないで下さい。
客観的に見たら良い所なんですよ、実際は。個人的に私達の運と状況が悪かっただけですから。

8世紀から19世紀まで破壊、修復、増築を繰り返しながら修道院として維持されてきた歴史的な建物を改造したホテル・ド・ブルボン(今は4☆のメルキュール)。丸い旧シャペルがレストランになっているが、運悪く週二日の休業日にあたって食べられなかった。ホテルの真向いの1930年に造られた美しい公園。

 400軒以上残っているといわれる中世の木骨造家屋が並ぶ旧市街。石畳も部分的に残されている。

中世の家の下はブティックやレストランになっていて、上の方には人が住んでいるようだ。

子供達も一緒にプティ・トランに乗って街を一巡。座ったまま見所をくまなく見られるので楽チン。

20世紀初頭に建てられたゴティック風な郵便局。典型的なアールデコ建築も。

中世の大商人Jaques Coeur ジャック・クールの館のファサード。大聖堂の次に有名なブルジュの名所。

ヨーロッパに資本主義が確立する4世紀以上前の最初の資本家として知られるジャック・クールとその妻。
ジャックを表すコキーユ・サン・ジャック(帆立貝)とクール(心臓)を表すハートがレリーフされている。

ブルジュの夏の名物イヴェント『ブルジュの光の夜』。青いイリュミネーションが旧市街を照らし、由緒ある建物や中庭に音と画像が物語を映し出す。夕食の帰り道、少しだけ見られた。

こうして見ると、なかなか素敵な街でしょう? 大聖堂の写真は次回のブログでご紹介します。



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