22日は火曜日で2週間に一度のスーパーAuchanに買い出しに行く日だったのですが、出がけはチラチラ小雪が舞う程度だったのが途中から吹雪のようになり、買物が終わって外に出たら駐車場は真っ白、突然の雪景色を楽しみつつ滑りながら恐る恐る帰宅しました。
今年こそ頻繁に更新すると言った舌の根も乾かぬうちから怠けていたブログを再開します。
毎度古い話で恐縮ですが、今回は去年9月半ばに開催されたグランパレのビエンナーレのリポートです。
ビエンナーレですから本来2年に一度のイヴェントだったのが2017年からは毎年開かれることになったLa Biennale Parisは、世界中から高級アンティーク店、高級ジュエリー店、ギャラリーが出展するコレクター向け超高級フェアーです。
私達庶民もしくは姉妹社レベルが買えるような物は無いことは分かってたけれど、美術館見学のように楽しみと勉強の為に出かけました。
折しもjournées du patrmoine(文化遺産の日)の土曜日、グランパレも無料で入れるとあって、長蛇の列に並ぶハメに。
趣味的な高級品の特殊なフェアーだし、そうそう誰も彼も押し掛けるようなことはないでしょうと高を括っていたのは大間違い、しまった!やめようか?とも思ったのですが最終日で出直すわけにもいかず腹を決めて並びました。
どんなイヴェントなのか知らずに並んでいる人が殆んどって感じでした。
入場制限のためなかなか進まない列に並んでいる間、暇なので。
1900年の万博のパヴィリオンとして建てられたグランパレの外壁にこんな素敵な装飾が施されていたとは知らなかった…
やっと中に入れた。グランパレの象徴的なガラスと鉄の天井。マジックな空間!
1960年頃、建築家ル・コルビュジエがグランパレを壊して新しく美術館を建てることを提案し許可されたが、
彼の死去により計画は中止になったそうだ。
今ではモニュメントとして認定され管理保存されながら、展覧会場として大いに活用されている。
ル・コルビュジエがもっと長生きしていたら、この美しい建物は無くなっていた訳か…。
以下気になったスタンドでの撮影ですが、オレンジ色文字をクリックするとBiennaleのサイトに飛び、スタンドの様子が360°画像で見られます。
貴族の館のように設えられたパリの骨董商のスタンド。
時代物の椅子や19世紀の絵画など。
アール・デコから1950年代を扱うフランスの店。
ジョルジュ・シュヴァリエ作バカラの『白鳥』のヴェイユーズが素晴らしい。
アンティークの手帳の見事なコレクション
19世紀から20世紀初頭までの絵画を扱うパリのギャラリー
私の大好きなベルト・モリゾの絵がメインで飾られていた。
Foujitaの版画が展示されたギャラリー田中屋。
他にロートレック、浮世絵など多数の版画を扱っているサン・ジェルマン地区のギャラリー。
オールドバカラや19世紀後半のアンティークのスペシャリストMarc Maison(クリニャンクールに店舗を持っている)のスタンド。
前から欲しくてたまらないバカラの提灯型ランタンがスタンドの四隅に!
上に同じ。
上に同じ。私達にはBiennale中一番興味深かったスタンド。欲しい物だらけ。
これもMarc Maisonのスタンドだったか?記憶が曖昧。
いかにも高級アンティークってオーラを発散していたウィンドウ
美しい絵ばかり集めたスタンド。憧れのPaul Helleuの美人画も。
18世紀フランスの美術品のスペシャリストGalerie Perrinのスタンド。
白磁のシャンデリアが素晴らしい!
18世紀からEmpireまでの時計や調度品の店La Pendulerie
上に同じ。
中国骨董やアメリカ先住民美術専門のベルギーの店。
展示デザインがとても素敵だった。
オーストリアのアールヌーヴォーを中心にティファニーなども扱うウィーンのFlorian Kolhammerのスタンド。とても感じの良いディーラーだった。
上に同じ。Mucha もあった。
18~19世紀の素晴らしい工芸品を集めた店。
とても大きくてゴージャスな物を扱う店。
まだ他にもたくさんスタンドがあったのですが、人で溢れていたし、お腹も空いたし、長時間立ちっぱなしで疲れたので全部は見られませんでした。
世の中にはまだまだ凄いアンティックが無数にあることを改めて実感し、愉しみつつも羨望と劣等感も感じたのでした。
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