2018年1月23日火曜日

ゴーギャン展 -その1-

昨年末からずっと悪天候が続いており、毎日雨がショボショボ降って嫌な感じです。

年明けに、今年は頻繁にブログを更新すると宣言したばかりなのに、もう3週間もサボってしまいました。
まあ、色々と忙しかったのも事実なのです。10年に一度のフランス滞在許可証の更新、姉妹社の初荷開き、シャルトルとルアンの骨董市での宝探し、等々。

そんな訳で、元日にグラン・パレに観に行った『ゴーギャン -錬金術師-』展のリポートを今頃やっとまとめることに…。ゴーギャン展はとても見応えがありました!
写真撮影可だったのでたくさん撮ってきました。タヒチ以前と以後の2回に分けて掲載しましょう。
ポール・ゴーギャン(1848年パリ生-1903年マルキーズ諸島没)の名前と代表的な絵画作品は、特に美術に詳しい人でなくても知っていると思いますが、54年の短い生涯の殆どをあちらこちら風来坊のように過ごしながらもこれほどの膨大な作品を残し、しかも絵画の他に彫刻、版画、陶芸、家具や家まで作ったマルチなアーティストだったことを知る人は少ないのではないでしょうか。

木彫の戸棚 1881年

静物画 《グロアネックのお祝い》1888年
ゴーギャンが滞在していたPont-Avenのペンションの女主人グロアネックの誕生日に贈った絵

 《美しきアンジェル》1889年


《葉と葡萄の房とガチョウで飾られた花瓶》1887‐1888年冬


(左)《人の形をした壺》または《グロテスクの頭の形をしたゴーキャンの肖像》1889年
(右)《切り株の形をした花瓶》 1887-1888年冬


《黄色いキリストのある自画像》1890-1891年
自画像の右側に上の写真のグロテスクの壺が描かれている


《扇のある静物画》1889年


(左)ゴーギャンの家にあった古い木のジャグ (右)《ジャグとカップのある静物画》1880年


《眠る子供》1884年
この絵にも上のジャグが描かれている


(左)フォンテーヌ(飲料用タンク)の台座と蓋 陶製 1889年
(右)《女のマスクの付いた壺》陶製 1887-1888年冬


《ブルターニュの農婦》1894年


《ブルターニュの少女達のロンド》1888年


《フォンテーヌの形をした花瓶》1886-1887年冬


《ジャルディニエール》陶製プランター 1886-1887年冬


《身繕い》木彫 1882年
上のジャルディニエールの一面の元になったレリーフ


《一足のサボ》木彫 1889-1890年


(左)《二口花瓶》1886-1887年冬
(右)《ブルターニュの光景を装飾した花瓶》1886-1887年冬


戸棚《地上の楽園》木彫 1888年
エミール・ベルナール(Pont-Avenで出会った同士的な画家)との合作


《カリブの女》油彩板絵 1889年


《Luxure(煩悩)》木彫 1890年


《運河の岸の洗濯女達》1888年


《波の中の女》パステル 1889年


《神秘的であれ》木彫 1890年


《愛の森の水車小屋での水浴》または《水浴するブルターニュの少年達》1886年


《収穫》または《貧困》1888年

《果物のある静物画》1888年
上の絵の貧しさを象徴する少女の顔が隅に描かれている


(左)《ヤコブ・メイエル・デ・ハーンの肖像》デッサン 1889年
(右)《ヤコブ・メイエル・デ・ハーンの肖像》木彫 1889年
デ・ハーンはオランダ人の画家で、ブルターニュのプルデュ村のペンションにゴーギャンと共に滞在し、ゴーギャンから絵を学びその代価として彼の宿代を払ったとのこと。一緒にタヒチへ行く計画を立てていたが、実家からの仕送りが断たれた為帰国せざるを得なかったらしい。ゴーギャンの作品に度々登場する親密な人物だったようだ。

以上、タヒチ以前の展示作品をアトランダムというか、およそ私が観た順に挙げてみました。
タヒチ以後はまた次回のお楽しみ、ということで今日はここまでにします。

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