Bokuの指1本切断手術、Bettyの抗癌剤治療など動物病院通いや日々のケアに明け暮れて、時間と心の余裕を失っておりました。
術後の治りが悪かったBokuの創も癒え、Bettyの闘病生活への覚悟も決めたので、何とか気持ちが落ち着きました。
昨日は2月14日、いわゆるヴァレンタイン・デー。
フランスでは愛の日、恋人の日ということでカップルは贈物をし合ったり、レストランでロマンティック・ディナーを楽しんだりします。
女性から男性へ愛の告白とか、チョコレートを贈るなどという習慣は無く、プレゼントは香水、下着、アクセサリー等どちらかといえば直接身に着ける親密な物が選ばれるようです。
さすが美食の国だけに、レストランはこぞって特別メニューを用意し、この日は予約でいっぱいになります。
Oと私のカップルはもうラブラブなんてとんでもない兄妹のような間柄ですが、近所のお気に入りレストラン『ラ・ブルゴーニュ』のスペシャルメニューに惹かれて食事に参りました。思えば初めてかも知れません、この日にレストランにでかけたのは。
きっと若いカップルばかりで私達なんて場違いな客なのでは?と思いきや、ランチだったせいか半数以上が中高年カップルで、気恥ずかしい思いをせずに済みました。
普段は日曜は定休日なのですが、前夜のディナーと特別営業の当日のランチをスペシャルメニューのみで予約を受け付け、どちらも満席とのことでした。
去年の11月に庭の柚子を持っていってあげて以来の久々のブルゴーニュの食事は、相変わらず内容も然る事ながらとても気分の良いもので満足しました。
ハートだらけに可愛く趣向を凝らしたテーブルセッティング。
なみなみと注いでくれたメニューに付いているアペリティフのシャンパン(Ruinart)。
本日はちょっと気張ってまずはシャサーニュ・モンラシェ・プルミエ・クリュの白。
アミューズはポテトのクレープの上に金色の卵のコンフィ、カルヴィシウスのキャヴィア添え。
リ・ド・ヴォーと黒トリュフ入り鴨のフォアグラ。手前のブリオッシュ(写真大き過ぎ)に一工夫欲しかった。
シブレット入りブランマンジェ、帆立貝とオマールのマリネ載せ。ヴァニラとライムのヴィネグレット・ソース。
黒い物は多分イカ墨入りチップス。ボンボンのような包みはパセリ入りバター。
スズキのフィレ、蜂蜜とサフラン風味サバイヨン。カボチャのロティとほうれん草添え。
低温で調理した仔牛のフォンダン。トリュフ入りポテトグラタン添え。
肉を食べない私達が敢えて試食した仔牛は意外に軽くて美味しかった。
ソースもグラタンも美味、この皿用に頼んだメヌトゥ・サロンの軽い赤ワインと良く合う。
本日のと力作特製デザート、ヴァニラ味のクッションに載った森の苺風味の赤いハート(ムース)。
香りが良く甘過ぎず頗る美味。たくさん料理をいただいた後なのにペロッといけてしまった。
いつもはピンクと薄緑の薔薇の花を1本お土産にくれるのだが、この日は特別にハート型のポケット・ウォーマー。
手作りのメニューも持ち帰った。これだけの内容で80ユーロ(アペリティフ以外の飲物別)という安さ。
ありがとう、ラ・ブルゴーニュ!
0 件のコメント:
コメントを投稿